倫敦橋からの風景

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My sweet years 5

ヴィンセバ読切り連載小説(R-18) 

*リバあり




My sweet years 5





翌朝早く目覚めたヴィンセントの腰を、ゆっくりさする。
目を瞑って気持ちよさそうに横たわる彼のなんと無防備なことか。
私はいつでも貴方を奪うことが出来るというのに。
この黒爪で貴方の白い肌を赤く染め上げてしまいましょうか。
貴方の血はさぞかし私の体に染み渡るでしょうね。
そして貴方の魂も・・・。

「セバスチャン」
ヴィンセントが首を曲げチラと私を一瞥した。
「・・・なんでしょうか?」
「もう、いいよ。動けるよ。支度しようか」
ゆらりと上体を起こしたヴィンセントは私の頬に手をあて
軽く口づけしてきた。それから、じっとその瞳で私を見つめる。
「・・・そんなに見つめられたら、シたくなっちゃいますよ」
「帰ってきたらね。今日こそ山登りなんだから」
「そうでしたね。ではお支度いたしましょう」
でもその前にもう一度貴方の唇を味わいさせて?
私の衝動を塞いで、ヴィンセント。


グラスミアのホテルから馬車でウィンダミア湖畔の
ボウネスまで出たら、遊覧船に乗り対岸へ移動する。
湖から一望できる朝のウィンダミアは静謐で、
冷たい空気が頬をすり抜けていった。
ほんの5分ほどで船はウィンダミア湖を渡ってしまうが。

対岸に着いたら、すぐ雑木林の丘の坂の急なフットパスへ
入っていく。ヴィンセントが先に進んで登っていくのを
私は常に注意深く見張る。・・・また転んでしまって
予定が狂って、せっかくの湖水地方の私との記憶が
抱っこで終わってしまうのは残念ですから。
「そんなにしょっちゅう転ばないよ、俺は」
・・・今日のヴィンセントは随分と勘が鋭いようです。
私の精気を与えすぎてしまったせいでしょうか?
「おや・・・それは失礼いたしました」
「・・・尻ばかりに視線感じるよ」
「そこばかり見ている訳ではないですよ、ヴィンセント」
「やっぱり見てるんじゃない」

途中の葉陰の隙間から臨める高台からのウィンダミアの
眺めは素晴らしく、私たちはしばしの間、立ち止まった。
穏やかなヴィンセントの横顔を見て、
私は彼の頬に口づけせずにはいられない。どうしてだろう。

丘を登りきると、車道に出て、ファー・ソーリー村に
たどり着く。車道といっても車はまったく通らない。
石垣の向こうには果てしなく牧草地が広がり、
視界に入るのは羊と、野うさぎばかりだ。
「ねぇ、ヴィンセント。しませんか?」
「なにを?」
「セックス」
「・・・うーん、してもいいけど、今日はまだたくさん歩くからね。
我慢してねセバスチャン」
「これでも?」
ヴィンセントの腕を後ろから掴んで彼を抱きしめる。
唇を重ねて彼の舌を絡めたら、股間も捕らえて握る。
むせかえるほどの舌の動き。
ヴィンセントが私の背中をさすって
だんだんと膨らみだす下肢を押し付けてきた。
「・・・出して」

img_650209_9449515_0.jpg

ヴィンセントを腰の高さほどの石垣に寄りかからせて、
私はしゃがんでヴィンセントのものを取り出して口に含む。
ヴィンセントは私の髪を掴んで奥まで咥えこませる。
静まり返った牧草地の自然の中で、ヴィンセントの吐息と
私の口淫の音だけがはっきりと聞こえる。
「セバスチャン、立って・・・」
ヴィンセントが私の頭を掴んで起立させると、スラックスから
私のものを掴み、しごき出した。私も彼のものを
しごいて、唇を重ね舌をぐちゅぐちゅと絡ませあい、
道端に精液を振り撒いた。
「マーキングしてしまったね・・・」
ヴィンセントがくすくすと笑った。
「私のも出して下さったんですね?」
「君がしたいって言っているのに、俺だけ出しても」
「貴方はお優しい」
「君にだけだよ」
「私も貴方だけ」
「まるで世界は君と俺しかいないような錯覚に陥るな」
「羊とうさぎもおりますよ」
「人間は俺ひとりか・・・。さて、行こうか」
露になった性器をしまって、また歩き出した。


小さい村を通り抜け、また牧草地を道なりに進めば
やがてニア・ソーリー村に到着する。
村で唯一の宿屋で食事処でもあるタワーバンクアームズに
私たちは入り、そこで昼食をとった。
ヴィンセントは自家製の野菜スープと、カンバーランドソースを
添えたチキンリバーパテを注文した。まだこれから先も
歩き続けるので、ミネラルウォーターを選んでいた。
一昨日転んだのはシャンパンのせいでしょうね、きっと。
それは言いませんけど。
私はヴィンセントが食べている様子を眺めるのが気に入っている。
優雅にカトラリーを扱い、唇が小さく動くさまが美しい。
しかし彼はそんな私を嗜めるのが常だった。
これは、私とヴィンセントの空間だけの悪癖ですから。

L-twerbankarms.jpg


ニア・ソーリー村の小道をひと通り散策した後は、
すぐそばのエスワイト湖沿いの道に進んでいった。
湖のほとりで、もくもくと草を食べる羊ばかりの田園のなかを
ゆっくりとヴィンセントは歩く。
ヴィンセントはまたこの自然の中で自分がなくなっていく感覚に
襲われているのだろうか。
時折、彼の手に触れて、こちらに意識を向けさせた。
いつもヴィンセントは微かに笑って、少しだけ私の指を握り返す。

0304080227w.jpg


1時間ほど歩いた先の隣村のホークスヘッドはニア・ソーリー村より
大きく、チューダー朝からの建物が多く残っている。
「午後の休憩にいたしましょうか?」
ちいさな白壁のカフェをみつけて、屈まないと頭をぶつけてしまう
低い木のドアを開けて入った。
「君の作ったスコーンが食べたいな」
ごつごつと大きく温かいスコーンを割って、クロテットクリームを
たっぷりと塗りつけながらヴィンセントがつぶやいた。
「ロンドンに戻ったら、たくさんお作りしますよ」
「ああ、頼むよ」
「明日で滞在も最後ですからね。5日も過ごしてしまいましたね」
「この次どこかに行くとしたら、コテージを借りて過ごそう」
「そうですね。いつでも貴方に食べさせてあげられる」

ホークスヘッドから宿泊先のグラスミアまでの3マイルは、
歩かず馬車で戻った。
「今日はたくさん歩いたね」
「お疲れでしょう?」
「着くまで寝るよ」
「ではこちらお使いください」
私はヴィンセントの横に座り、膝の上に彼を横たわらせた。
美しくて柔らかい銀色の髪の毛をそっと撫で続けると
すぐに寝息がきこえてきた。
私のヴィンセントの。


夜着になり、うつぶせになっているヴィンセントの
細く引き締まった背中から腰、脚の先まで私は丹念に撫でる。
私に抱かれている時のような吐息を漏らされたら、私の指は
貴方の中に入ってしまいますよ。
「ここも気持ちいい?」
中指で探り当てたそこを刺激すると、ヴィンセントは
甘い呻き声を出して腰をぴくりと動かす。
ふふ、じゃあ指を増やして、ここも触っていいですね?
シャツとシーツに挟まれているヴィンセントのものを握って
ゆるく扱き出す。それから腰を持ち上げ、彼を私の膝上に
座らせて、一気に彼の中に私を突き入れた。
「ああ・・・っ セバスチャン・・・」
硬く反り返ってる彼のものを擦りながら私は腰をさらに
激しく突き立てる。ヴィンセントが上半身を後ろに捩じらせ
私の唇を捜す。すかさず彼の髪を後ろから掴んで唇を塞ぐ。
ヴィンセントも私の髪を掴んで腰の揺れに離れまいと
ぐしゃぐしゃとかき乱す。

さんざん下から突き上げた後はヴィンセントを四つん這いにさせ、
彼に覆い被さるように奥まで私を受け入れさせる。
いっそう息を乱して私の名前を呼ぶ貴方。
やっぱり貴方を壊してしまいたい。
壊して全て私のものに。
「馬鹿だな・・・君は・・・」
「ええ、愚かですよ、私は・・・」
「俺は・・・いつだって君の・・・」
分かっています、ヴィンセント。

「ああ・・・、いく・・・っ」
精液を吐き出してびくびくと痙攣する貴方の中で
私も精気を吐き出す。

繋がったまま私は、くたっとうつ伏せるヴィンセントに
圧しかかった。
「・・・していいとは言ってない・・・」
「ダメとも言っていないでしょう?」
「明日は、」
「・・・帰れますよね、ロンドンに」
「お仕置きだよ」


翌朝グラスミアのホテルをチェックアウトした後は
馬車でウィンダミア駅まで向かう。
ヴィンセントはずっと景色を眺めていた。
「また来ましょうね、ヴィンセント」
「ああ、また違う村に泊まろう。グラスミアも素晴らしいが」
「もっと北の方も良さそうですよ」
「そうだね、またいつかの夏に」

ローカル線でオクスンホルム駅まで行ったら
いよいよロンドン・ユーストン行きの列車に乗る。
一等の個室に着席する頃には正午になっていた為、
私は昼食用にホテルに注文しておいたハンパーを取り出した。
彼のためにサンドウィッチやサラダを差し出しては
口に運んであげた。

「サーヴィスがいいね、セバスチャン」
「まだシャンパンも冷えておりますよ」
「じゃあ君が飲ませて」
グラスに注いであるシャンパンを口に含み、
彼に口移しで飲ませた。
「おいしい?ヴィンセント」
「もっと頂戴」

ハーフボトルのシャンパンを全て飲み終えて
私はハンパーを片付けた。ふとヴィンセントの顔を
覗けばすぐに視線が合った。彼は含み笑いをしていた。
いやな予感がします。

ヴィンセントは脚を広げて座って、その間に私を跪かせた。
「舐めて」
ベルトを緩めスラックスのジッパーを下げて彼のまだ
柔らかいものを取り出した。ゆっくりと根元から筋を
舐め上げて先端をすっぽりと口に含んで舌で愛撫すると
それはどんどん硬くなり私の口の中で膨らんでいった。
ヴィンセントの両手が私の頭を強く掴み、喉の奥まで
猛っている彼の性器を何度も突いてきた。
息苦しさで涙が零れ落ちている目で彼を見つめると、
ふふっと鼻で笑われた。頭をぐいっと掴まれ、ようやく
口の中から開放されると、
「セバスチャン、自分のスラックス下げて向こう側に
両手ついて?」
ヴィンセントが顎で反対側のシートを指した。
私は言われるままに従う。

ヴィンセントは鞄から小瓶を取り出し、私の右腕を掴み
指先にそのローションをとろりと垂らした。
「自分で穴に入れて解してごらん」
「んん・・・っ」
「指増やして前立腺刺激して。顔はこっち向いて?」

首を捻ってヴィンセントの方を見れば、彼は座って
私を見ている。片手は自分自身を緩くしごいていた。
「もっと早く指動かして」
指の動きで自分のそれはすっかり反応して勃っている。
「・・・ヴィンセント・・・」
「もっと俺のこと思って感じて」
「んん・・・貴方が、欲しい・・・」
「・・・俺にどうして欲しいの・・・?」
「・・・挿れて・・・」
ヴィンセントはまだ座って私を眺めている。
私は貴方の視線だけでこのままイクのは嫌です。
でもそれがお仕置きなのでしょうね。
私は視線を逸らした。

「あ・・・っ!」
ヴィンセントが背後から私の指を抜き、穴に押し入ってきた。
ああ、優しい貴方は私一人でイかせる事はしないのだ。
「よく解れているね」
「ん・・・ヴィンセント・・・」
激しく腰を突き動かしながら、彼は私のものも扱きだす。
「ああ・・・、あ・・・いい・・・ヴィンセント」
彼はぴったりと私の背中に胸を押し付け、私の耳を舌で
愛撫する。シャンパンの香りが残る熱い吐息で私を蕩けさす。
ヴィンセントの左手がグイっと私の顎をつかんで首を後ろに
捻じ曲げ強く唇を重ねた。荒々しく口内を舌でかきまわされ
唾液が唇の端から顎に垂れていく。
「だめ、ヴィンセント・・・いきそう」
そう漏らすとヴィンセントは、腰の動きは止めないまま
私のものを扱いている手が、根元をぎゅっと強く握った。
「・・・!痛い・・・ヴィンセント」
「まだいってはだめ」
「・・・離して・・・。んっ・・・!」
私の言う事などお構いなしにヴィンセントはさらに腰の動きを
早めて根元を握る指の力は緩めなかった。
「いや・・・いかせてヴィンセント」
「だめ」
「あ・・・ああ・・・お願い・・・」
激しく中を擦られ感覚が麻痺してきそうになると、
ヴィンセントの短い喘ぎ声と共に
私の中に熱いものが流れ込んでくるのを感じた。
ようやく握られていた根元が開放され、シートに精液が飛び散った。

「ヴィンセント・・・」
射精して小さく痙攣し反らした私の背中をヴィンセントが抱きしめた。

「言う事をきかなかったセバスチャンには同じ事をしてあげた」
「同じじゃないでしょう・・・」
「お仕置きだもの」
「貴方が抱いてくれるなら、それはもうお仕置きではない」
「そうだね、俺はセバスチャンに甘いね」
「それでよろしいのでは」
「君にとっての一番のお仕置きは、君が一番私にして欲しくない事だからね」
「貴方だって一番したくない事でしょう、それは」

「分かっているよ、セバスチャン。もう言わないで」
今度はこの上なく静かに、優しく私の唇にキスを落とした。

「これ使ってきれいに拭いてね、君もシートも」
ヴィンセントは自身に濡れて纏わり付いたものを拭き取ったハンカチを
私に差し出し、悠然と微笑んだ。

ロンドンに戻ったら、媚薬入りのスコーンを焼いて差し上げます。
ぐちゃぐちゃに惚けた貴方が提案する次の旅が甘くなるように、ね。


(続く)


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