倫敦橋からの風景

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ヴィンセバ高校生物語10

*現代パラレル設定ヴィンセバ連載小説(R-18)




ヴィンセバ高校生物語 10 (挿絵R-18注意)


3月のイースターホリデーに入った。
私たちは先月に計画したとおり、ブライトンに行く事にした。
ホリデーの週末は避けて、平日に決めた。

水曜の朝のオックスフォードは穏やかに晴れていた。
私たちは街中にあるコーチセンターで待ち合わせて、
ブライトン行きのコーチに乗り込んだ。
狭い階段を登って、空いている席に並んで座った。
コーチに乗るのは学校の遠足位なものだから、
少なからず気持ちが高揚してきた。

ヴィンセントは、やっぱり窓際に座ってニコニコと窓から
外を眺めていた。目が合って、ヴィンセントは私の手を
握ってきた。いつものように、脱いだジャケットを膝の上に
無造作に置いて、その下で指と指をしっかり絡ませあう。
「ブライトンも晴れてるといいですね」
「コーチで3時間だから、着くのは昼過ぎだね」
「着いたらどうしましょうか」

コーチが出発して、オックスフォードのセンターを通り抜け、
やがて高速に入っていく。ロンドンに向かう道は少しだけ
懐かしく思った。
田園風景が続く高速を走っている間、私たちはブライトンで
何を食べようか、何をしようか、とりとめなく話し合った。
コーチがロンドンを抜け、ブライトンへ向かう高速を
走っている頃には、私もヴィンセントも眠ってしまっていた。


昼過ぎになってコーチがブライトンに到着した。
ここも青空が広がった暖かい天気だった。
私たちはそのまま海岸に続く道を下っていった。
道の途中にあるサンドウィッチ・バーで昼食を買って、
海岸沿いの道まで来た。ホテルにチェックインするにはまだ
時間があったので、海岸へ渡る階段を下り、砂利の浜辺へ下りた。

ほんの少し段差のある場所に並んで腰掛けて、
サンドウィッチの包みを開けて海をぼんやり眺めながら食べた。
時々ヴィンセントが自分のスモークハムサンドをちぎって、
私の口に押し込んできた。私もお返しにベーコンサンドを
ヴィンセントの口元に持っていったら、もぐもぐと食べる姿が
可愛くて、ついサンドウィッチを戻さないでいた。
ヴィンセントはチラッと私を見て笑うと、どんどん私の
サンドウィッチを平らげてしまい、最後に私の指を口に含んで
舌でぺろぺろと舐めた。唇と舌の動きがまるであの動きのようで、
私は衝動的にヴィンセントの顔に近づき、指をそっと抜き取るかわりに
唇を重ねた。重ねてからここは昼下がりの海岸だったと
急に我に返ったので、舌を絡める前に唇を離した。
「セバスチャン、俺のサンドウィッチ食べてね」
ヴィンセントがふふっと笑いながらサンドウィッチをちぎって
私の口に次々と運んできた。
最後にコーラをごくごくと飲み干して、私たちは宿泊するホテルに
向かって歩き出した。

ヴィンセントが予約したホテルは海外沿いの一等地にある
白亜の建物のひとつだった。部屋は最上階の一番端にあり、
中は広々としたスウィートルームだった。
高校生2人が泊まるには贅沢過ぎる、ハネムーンで泊まるような部屋だ。
「ヴィンセント、この部屋高いんでしょう?」
壁いっぱいの窓からはブライトンの海岸が一望できて、
ベッドは天蓋つきだ。
「セバスチャンと初めての旅行だから、いい部屋選んだんだ」
ヴィンセントはなんでもないように答えた。それから私の耳元に
唇をよせて囁いた。
「ここなら、声出しても平気でしょ?今日はセバスチャンの声を
いっぱい聞かせて?」
私の腰に腕をまわして、ぐいと引き寄せられた。
唇を激しく重ね合わせ、ヴィンセントの両手は私の臀部をぐっと
つかんで互いの股間があたって、擦り合わせるように動かしてくる。
たまらずそこは反応して、このまま出してしまいたくなった。
でも私はぐっと我慢して、キスをやめてヴィンセントの柔らかい
髪の毛をそっと撫でて彼の瞳をのぞきこむ。
「・・・今やったらもう外に出れなくなっちゃいますから・・・」
「うん。・・・ピアに行こうか。せっかくブライトンに来たんだからね」


3512305.jpg


荷物を片付けて、私たちは部屋からも全貌が見渡せた
ブライトン・ピアに向かった。
海上にそびえ建つ遊園地は、イースターホリデー中という事もあって
家族連れで賑わっていた。建物脇のデッキを進んで行き、私たちはまず
2人乗りの小型のジェットコースターに乗った。ヴィンセントが前に座って、
ゆっくりと最初の坂を上昇する間、私は後ろから彼の頬に自分の頬を
ぴったりとつけて、このまま走ってる間、こうしていようと試みた。
けれど、加速してカクカクと走り出したら当然ながらそれどころではなくなった。
海に放り投げだされそうな錯覚になって、めまぐるしく変わる海上の
遊園地の風景に目をやった。
コースが急回転して、はずみで頬骨がぶつかる度に笑いながら、
私たちはコースターが一周するまで楽しんだ。
「やっぱり無理でしたね」
「でもおもしろかったね」

今日は風も強くなかったので、塔の高い所まで上昇してから急下降する
乗り物にも乗れた。遊園地は最後に行ったのが何年前か思い出せない位、
久し振りだ。こうしてヴィンセントと一緒に遊べて嬉しい。
ヴィンセントと目が合う度に、少しだけ彼の指先に触れた。
手を繋いで歩くのは、出来ないから。

私たちはかたっぱしから乗り物を制覇した。少し体がふらっとしてきて、
ここは最後に入ろうと残しておいたホラーハウスに入った。
ゴトゴトとカートが動き出し,扉の奥に入って暗くなってから、
どちらからともなく、私たちはキスをした。どんなモンスターが
出ているのか全く見ないままずっと、上半身を捻って抱きしめあって、
互いの舌を絡めた。唇のまわりはすっかり濡れてしまって、
出口の明かりがうっすらと漏れてくる最後の扉が開く前にあわてて
私は唇をぬぐった。ヴィンセントがカートが止まる前に、もう一度
私の唇を指で撫でてくれた。
「貴方の唇もまだ濡れてますよ?」
光が反射して艶のあるヴィンセントの唇はとても綺麗だった。
それが、私の唾液で輝いていると思うとなおさら。
「ううん、このままでいいんだ。君とキスした名残だもの」
ヴィンセントが舌でゆっくりと濡れた唇を舐めて、きゅっと唇をかみしめた。

遊園地エリアを出て、次に私たちはピアの中央ドームの中の
ゲームセンターに入った。普段こういう場所には入らないけれど、
ディナーの時間にはまだ余裕があったので、いくつかコインゲームに
興じた。手持ちのコインはすぐになくなってしまって、それ以上は
続けずドームを後にした。ピアを出てから、海岸を抜け、
細い路地にいくつもの店が並ぶ通りを歩いていった。

ブライトンはゲイが好んで住む街だけれど、こうして歩いていても
いかにもゲイカップルはそう見当たらなかった。私たちも普通に
友人同士で歩いているように見えるんだろうけど。
何軒かふらりとショップに入って時間をつぶして、ようやく18時に
なったので私たちはレストランに向かった。

ヴィンセントがネットで予め探して調べておいたレストランは
外光をふんだんに取り入れたコロニアル風の内装だった。
私たちは同じフィッシュアンドチップスとレモネードを頼んだ。
オックスフォードではめったに食べないので、さくさくとした
衣のなかのタラは、ほくほくとおいしく感じた。
「食べたらすぐホテルに戻ろうか?セバスチャンはまだ
みたいところある?」
ヴィンセントがレモネードを飲み終えて店員に会計の合図を送った。
「いいえ、もうだいたい見たし戻りましょう」
彼はスマートに支払いを済ませて、店を出た。
通りはもうレストランとパブしか開いていなくて、薄暗い。
海も暗くて、海岸の高架下のカフェバーだけがやけに賑わっている。

ホテルの部屋に戻ってすぐ、私たちはシャワーを浴びた。
潮風で髪の毛がいつもよりごわっとべたついた感じになっていたので
2人でバスタブに入って、お互いの髪を洗ってあげた。
大きなバスタオルで、ふざけながら勢いよく互いの髪をふいて
裸のままベッドに2人で倒れこんだ。

ヴィンセントが私に覆いかぶさってきて、私は彼の首に腕を
まきつけた。足も彼の足に絡ませて、唇を強く重ねた。
ヴィンセントの下肢が探るように私のものに擦りつけてきて、
私もその動きにあわせて腰を動かす。

いつもの部屋じゃない場所で、ちょっとドキドキする。
ヴィンセントが体を離して、ベッド脇においていたカバンの中から
ローションのボトルを取り出した。ぬるぬるとした感触の
てのひらで、ヴィンセントが私の勃ち上がっているものと、
自分のものをそっと掴んでしごきだした。
「んん・・・!」
浅く吐息が漏れ出すと、ヴィンセントが私の頬をすっと撫でて
「セバスチャン、今日は、いっぱい声きかせて?ここなら平気だから」
さらに私のものだけを激しくしごきだされて私も思わず声が出た。
「ん・・・気持ちいい・・・、あっ・・・」
ヴィンセントの細い指が私の中に入ってきて、ぐいぐいと刺激してくる。
たまらず腰を上げて背中を反らすと、ヴィンセントがその隙間に
腕を伸ばし私の腰をつかんだ。胸の突起を唇でちゅっと吸われて
またピクンと背を反らしてしまう。舌で弄くられている間にも
指が増やされて、ますます声が抑えられなくなる。
「ああ・・・ヴィンセント、早く来て・・・!」
いつもより高い声を出してしまったら、ふっきれたように
気持ちが軽くなった。ヴィンセントがにこっと笑って、
私の両脚を押し広げて、ぐっと中に挿し込んできた。

「ああ・・・っ」
ヴィンセントが四つんばいになって私の腰は上がり前屈みになる。
激しく腰を打ちつけてきて、私は小刻みに揺れる体を
抑えるように、ぎゅっとシーツを強く握りしめた。
「ヴィンセント・・・ヴィンセント・・・」
「ンッ・・・セバスチャン・・・、すごい気持ちいい」
「キス、して・・・」
ヴィンセントが屈んで私の唇を塞いだ。
振動で短く漏れる互いの吐息と、くぐもった声と唾液がまざりあう。

yngvs13.jpg

「セバスチャン、後ろからしていい?」
ヴィンセントがずるっと引き抜いて、私の腰を動かしてうつぶせにした。
「・・・恥ずかしい・・・」
初めての体勢で私は落ち着かなくなって、枕に突っ伏した。
「んん・・・っ!」
腰をつかまれてヴィンセントがまた中に入ってきた。
この体勢は、なんだか動物的で・・・やはり、どうも恥ずかしい。
それに、ヴィンセントが見えないのが不安に思えた。
「いや・・・ヴィンセントの顔がみえない・・・」
首を後ろに向けて私はお願いした。
「セバスチャン」

「わかった、ごめんね」
ヴィンセントがまた体勢を変えて、私を抱き起こした。
今度は、対面になってヴィンセントが私の尻をつかんで
ぐっと彼のものに向かって私を押しこむ。
下から突き上げてくる彼のものを受け入れ、私は
彼の両肩に腕をまきつけた。ふたりで腰を動かして
うごめきあって、何度もくちづけしては、ぎゅっと抱きしめる。
「こっちが、いい・・・ヴィンセント」
「うん、セバスチャンがとても近くて顔がよく見えていいね・・・」
ヴィンセントの頬がほんのり桜色にそまっていて
ブルーグレイの瞳には私が映っている。
その瞳がまた近づいて唇がふれたまま、ヴィンセントは
ゆっくり私をベッドに倒して、最初の体勢に戻った。

それからヴィンセントはいっそう激しく私を突いてくる。
「いや・・・もういっちゃいそう・・・」
「俺の名前もっと呼んで出して・・・」
「ヴィンセント・・・ん・・・っヴィンセント」
「セバスチャン、可愛い・・・もっと俺のものになって」
「あん・・・出る・・・、う・・・」
ヴィンセントが私の感じるところをぐいぐい刺激してきて、
私は自分の腹の上に吐精した。びくびくと小さく痙攣していると
ヴィンセントの吐息が短く強くなって、きゅっと眉を歪めた。
私の中から彼がずるっと抜け出して、お腹の上に彼の
熱いものを受け止めた。
「ヴィンセント・・・私はずっと貴方だけ」
「うん、セバスチャン愛してる」
私たちは抱きしめあって、しばらくの間
互いの吐息が落ち着くのを肌で感じていた。

仰向けに横たわっている私の腹の上に飛び散った精液を
ヴィンセントがそっとふき取りながら、甘く、嬉しそうなトーンで
話しかけてきた。
「・・・声ふつうに出せると、もっと気持ちいいね」
「そうですね、ちょっと開放的になるっていうか・・・」
「セバスチャンは対面するのが好きなんだね」
ヴィンセントが私の髪を撫でながらちょっとだけ笑った。
「貴方の顔を見ながらの方が気持ちいい・・・」
「うん、俺もセバスチャンを見てイクのが好き」
「ヴィンセントの声も、もっと聞きたい」
「じゃあ、またしようか。今日はずっと、セバスチャンと繋がる」
「ふふ、ずっとですか?」
「ずっと。セバスチャンが好きなものいっぱい探す」
「・・・私も知りたい。探して・・・」
ヴィンセントの顔を私の胸に引き寄せて、私は彼の
背中をすっとなぞった。
彼の唇が私の胸をゆっくりと舌と共になぞりだす。

何回したのか分からなくなったけど、カーテンをしていない
窓から光が差し込み始めた頃、私たちはまどろみながら
眠りに落ちていった。

しかし朝食時間はあっという間に訪れてアラームの音が
眠りを遮った。それでも起きないヴィンセントの肩を
ゆっくり揺すって、キスをして起こした。
まだ半分寝ぼけている彼を支えながらバスルームまで行き、
べたべたになっていた体を熱めのシャワーで洗い流した。
ようやく目の覚めたヴィンセントが、もう一度私にキスしてきて
おはよう、と囁いた。

朝食時間ギリギリにホテルのレストランルームにいくと、
もうたくさんのテーブル席はがらんとしていて、私たちは
窓際のテーブルに席をとった。
他に宿泊客がいなくて私は少し安心した。
ヴィンセントのことは大好きだけど、興味本位に探られるように
私たちを見られるのは嫌だった。
やっぱり5つ星ホテルに高校生男子が2人きりで
宿泊しているのは目立ちそうだ。
「俺たちだけでよかったね」
ヴィンセントは分かっている。優しい彼の声が私の気持ちを
溶かしてくれる。

たっぷりのフルイングリッシュブレックファーストをどうにか
平らげて、部屋に戻って荷物をしまい、チェックアウト時間ちょうどに
私たちはホテルを出て海岸へ向かった。
今朝のブライトンも穏やかに晴れ渡っていた。
帰りのコーチの出発まで1時間ほどあったので、
砂利の浜辺に座って小さく波打つ海をずっと眺めていた。
ヴィンセントは、ずっと私の太腿を撫でたり、股間に手を入れようと
悪戯してきて落ち着かなかったけど。

オックスフォード行きのコーチに乗り込むとすぐ、エンジンの振動で
私たちは互いの肩をよせあって眠ってしまった。
気がつくともうオックスフォードのコーチステーションに戻っていた。

「また旅行しようね、セバスチャン」
「ええ、また違うところに、夏休みにでも行きましょう?」
いつも学校の帰り道に寄る本屋の2階の片隅の本棚の前で
軽くキスを交わして、それぞれのバス停に向かった。
いつもなら歩いて帰る距離だけど、今日はバスを使った。

バスに乗ると間もなくヴィンセントからメールが届いた。
ヴィンセントと同じ気持ちだから、ほぼ同じ文章を返すのは
芸がないかもしれないが、同じなのだから仕方がない。

だからいつも最後に書くのは、I love you Vincent.

春のブライトンは青空と、遊園地と、天蓋つきのベッド。
それが私たちの最初の旅行の思い出。


(続く)

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