倫敦橋からの風景

英国在住の黒執事ファンによるサイト。 英国ならではのコンテンツあります。

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My sweet years 4

ヴィンセバ読切り連載小説(R-18) 

*今回はセバヴィンです。




My sweet years 4




ヴィンセントは、初秋に行く予定でいた次の旅行先を5月にまで延ばした。
理由を問うと、ただ違う季節に行きたいのだと言う。
その代わり、秋も冬も春も私を連れて、タウンハウスから一番近い
バタシーパークへ散策するのを彼は好んだ。
テムズ河に架かるアルバート橋を渡り、すぐの公園の遊歩道に入る。
それから1時間ほどかけてのんびりと並んで歩いていく。
バタシーパーク湖をまわり、誰も周りにいない時、
必ず彼は私に口づけするのだった。
紅葉を、霜を踏み歩き、また植物が芽吹く。
彼と同じ場所から移りゆく景色を眺めて歩く。

Battersea Park Lake


いつもの口づけをした後、彼がじっと私を見つめる。
「どうかされましたか?」
ヴィンセントは短く笑って尋ねてきた。
「悪魔でも、季節の景観を楽しむんだってね、思って」
「ああ、美しいものは、美しい。それは貴方と共に」
「いい趣味だね?もうすぐ君と旅するのが楽しみだよ。ねぇ?
今度は遠いところだ。また君のための服をあつらえよう」


早朝発の列車のコンパートメントで、ヴィンセントは座席に
横になり寝そべっている。目をうっすらと開けては瞑り、半分は
夢でも見ているかのように時折私に話しかけてくる。
「到着までまだ3時間ありますし、もう少し寝ていたらどうです?」
「だが眠れない。眠らせて、セバスチャン」
向かいに座っていた私は手招かれ、横たわっている彼の元に跪いた。
「どうやって?」
「出して?」
「このようなところで?」
「ここだからさ、そうだろう?」
私は彼のものを取り出して、ゆっくりと口に含んだ。
まだ柔らかいそれを舌で転がす。すぐ血がめぐらないよう、わざと
舌の動きを鈍らせて、惰性的に舐めまわす。
硬くなってからも、焦らすように弄る。ヴィンセントの手を握り、
掌に指を絡めて解すように圧し撫でた。彼は目を瞑ったまま
浅く吐息をもらす。ゆっくりと、それでも深くしごき続けてやると
彼もまた囁くように私の名を呼び、喉の最奥に精液を放した。
「眠れそうですか?」
「寝れそう」
ヴィンセントはそのまま吐息を寝息にかえていった。
私は彼の頬にキスを落とす。

ようやく昼過ぎにグラスゴーへ向かう列車はオクスンホルム駅に着き、
私達は乗り換えた。ここからさらに数十分ほどローカル線に乗れば
今回の目的地のウィンダミアに到着する。
「セバスチャン、今日泊まる所は初めてなんだよ。
ここへは何度も来ているけれど、いつも同じ場所には泊まらない」
ウインダミアからの馬車の中で、ヴィンセントは窓から景色を
懐かしそうに眺めながら話しかけてきた。
「なぜですか?」
「ここはこんなにも美しい自然があふれているのに、
同じ景色の部屋ばかりに泊まるのはおもしろくないだろう?」
「そうですね。この地方は広いですから毎回違う場所に泊まるのが
よろしいでしょうね」
「嬉しいかい、セバスチャン?」
「何が?」
「初めて同じ場所の記憶を共有する。それに」
彼の言葉を待つと、満面の笑みをたたえて彼は続けた。
「ここに妻を連れてきた事はない。いつも独りだった」
「ああ」
そうですね、と、彼の唇に伝えた。

馬車がグラスミアに到着し、ホテルにチェックインをする。
まだオープンして数年という新しいホテルだった。
案内された部屋は、グラスミア湖が一望できる素晴らしい
ロケーションだった。
新装のホテルらしく、ロンドンのタウンハウスの内装にも似た
インテリアは湖水地方の自然にもなじむ色調でまとめられ、
ヴィンセントは満足しているようだった。すでに時刻は15時に
なろうとしており、今日はもう出かけないと私に伝えた。

ヴィンセントはラウンジでアフタヌーンティーを取り、
レストランで食事の後は、まだ明るく日が差す部屋に戻った。
「お疲れでしょう、もうお休みになられては?」
ソファに横になり寛ぐヴィンセントの肩に後ろから触れた。
彼は私のその手を握り返した。
「疲れてはいないよ。でも、俺の服を脱がして」
私は彼のジャケットのボタンを外し、ヴィンセントを抱きかかえ
袖を脱がす。スカーフを解いたところで彼にくちづけた。
そのままシャツのボタンをひとつひとつ、外していき、
彼の胸の突起をそっと指でつまむ。ヴィンセントの舌が
扇情的に絡んできて、私もさらにきつく摘んで引っぱった。
ベルトを外し、すでにいきり勃っているそれを擦りながら握る。
「貴方を抱かせて」
ヴィンセントは私の背中に腕を回し、抱き寄せてきた。
「困った悪魔だね。それは明日の晩」
「よろしいのですか?」
「君、激しそうだもの、明日トラッキングが出来なくなっては困るからね」
「そうですね。加減できないかもしれませんから」
「たまにはご褒美をあげる。いつも、俺に抱かれる君に」
「・・・そうしたら、君は」
ヴィンセントはそう言うと、黙ってしまった。
その蒼い瞳に、私が映っている。そして、私の髪の毛を優しくなでる。
ああ、私が離れるとでも思ったのですか?ヴィンセント。
「抱いて?ヴィンセント」
明日壊れるほど抱いてしまっても貴方は私をゆるすのだろうか。


私達は揃いのツイードのハンティングウェアとブーツ、烏帽子帽を
着こむ。彼はベージュに深緑の織りが入ったツイード地、私には
ベージュに焦げ茶の織りが入った生地でつくられている。
「ああ、よく似合うよセバスチャン」
ヴィンセントは朝から上機嫌に微笑んで私を連れ出した。
ホテルからほど近い、ワーズワースがかつて住んでいたダヴ・コテージまで
行くと、そこからライダル湖をぐるりと一周するフットパス(散策路)が
始まる。

コテージ奥の雑木林を抜けると右手にライダル湖が視界に広がる。
左手には荒く岩肌と土がむき出しになった、ごつごつとした丘を臨む。
ヴィンセントは、地図など見ず慣れた足取りで進んでいく。
黙々と、私に話しかけることなく。横に並んで、わずかに触れ合う袖に
彼を感じとる。木陰がなくなり、湖を一望できる場所に来ると、
ヴィンセントは立ち止まり、しばらくそれを眺めていた。
それから、私に微笑みかけてきて、黙っていた私の唇をさらに塞いだ。
「君も、よく見ておくといいよ。ここは、俺が一番好きな眺めなのだから」
「ええ、見ておりますよ。貴方のお顔を見ていれば分かります」


200008g4.jpg

もうひとつのワーズワースの住処のライダルマウントを抜け、
丘の傾斜を下り、ライダル湖から流れる小川を渡った。
ここで約半分フットパスを歩いたことになる。
対岸には平地の雑木林が広がり、またゆるい丘がそびえ立つ。
5月の晴れた日でも、歩行者はほとんど見当たらなかった。
私達は、コースの道を外れて林の奥まで進んだ。
木陰でヴィンセントの腰を抱き寄せ、今度は私からくちづける。
彼は私の背中に手を回し、体重を預けてその身を委ねてくる。
「お疲れですか?」
「2人で歩くのも、いいものだね」
「いつも、ロンドンでも歩いているじゃありませんか」
「いや、ここでさ。もう少し行けばまた君に見せたいポイントが
あるからそこまで行こうか。そこでランチをしよう」

林を抜け、丘の傾斜の中ほどにあるフットパスに戻ると、
反対側から見えるライダル湖はまた別の景観をしていた。
フットパスには休む場所はないが、ごくゆるい傾斜のこの丘を
もう少し登れば芝が生えたおあつらえ向きのエリアがあった。
「ここにしよう、用意してセバスチャン」
丸めて持ってきた厚手のウールブランケットを広げて敷くと、
ヴィンセントは早々に腰を落として足を伸ばす。
バスケットからローストビーフのサンドウィッチを手渡し、
サーモンのパテとチーズのスライスを並べる。
シャンパンのハーフボトルを開けて、グラスに注ぐ。
わずかな傾斜で置くことは出来ず。それも彼に手渡した。
「うん、君が作った方がうまいが、ここのも悪くない。
なにせ、景色がよい。ほら、見てごらん?」
ヴィンセントは穏やかな顔で、ライダル湖を眺めている。
しばらく黙ったまま、彼は食べ続ける。
シャンパンを飲み干し、バスケットに片付けると、それを
待っていたかのようにヴィンセントは私の太腿に頭を乗せてきた。
湖を眺められる角度に体を向けて、私の膝をさすっている。
「ずっとこの景色を眺めていると、自分が無くなるのがいい」
「貴方の瞳と同じ色の湖ですね」
「ここでは独りで居るのが心地よかったんだが、君がいると変わる」
「どう変わりましたか?」
「欲情だけ無くならない」
それでは数え切れないほどの口づけを交わしましょう。

「さて行こうか」
これから続くフットパスは、でこぼこの岩肌と踏み固められた土で
出来ていた。ブランケットとバスケットを片付けて、私は彼の
後ろを追う。
「おっと」
ヴィンセントが岩肌に足を滑らしてバランスを失い、数歩よろめいた。
「ヴィンセント!大丈夫ですか?」
彼の腰を支えて体勢を整えた。
「ああ、大丈夫と思うが・・・」
そのまま歩き出すと、彼は眉を歪ませ、頬をぴくりと引き攣らせた。
「挫いてしまったかな」
「歩けますか?まだ1/3ほどコースは残っているようですが」
「どうだろう。まぁ、仕方ない、ゆっくり行くさ」
挫いた足首を動かさないように歩く姿を追うのもよいのですが、
「ヴィンセント、私につかまって」
彼を持ち上げて抱きかかえて行きましょう。
「ははは!これは随分、楽できるものだね、セバスチャン」
「誰もいないようですし、これ位して差し上げますよ」
「まさか自分がされる日が来るとは思わなかったよ」
「気分はよろしいですか?」
・・・キスされると、前が見えませんが。
お気に召したようだ。

岩肌のフットパスを下っていき、また湖の端まで来れば
小川が流れている。雑木林を通り抜け、最初の出発点である
ダヴ・コテージに向かう。ヴィンセントはしっかりと
私の首に腕を巻きつけて体重を預ける。
終始、機嫌よく鼻歌まじりで、私の耳たぶを甘噛みしては、
前髪を指で弄くっていた。
コテージ沿いの公道に出る前に彼を降ろし、腰を支えて
並んで歩いた。足を引き摺って歩く姿に目を留めても、
私達の関係までを邪推する者はいない。

夕食は部屋で取り、夜着のシャツをヴィンセントに着せる。
「痛みはどうですか?」
ベッドに座り、枕の上に置いた彼の右足首に湿ったタオルを
かけなおす。
「明日の予定を変えないといけないだろうね」
「その必要はないですよ」
「なぜ?もう抱っこして移動は勘弁だよ?」
「私に任せて、ヴィンセント」
「ん・・・っ」
唇を重ねて彼をベッドに沈める。私はベルトを緩めて
スラックスを投げ捨てた。
彼にまたがり、シャツのボタンを上から外していく。
「さっき君がボタンをはめたばかりだというのに」
クスッと彼は笑い、私のスカーフに手をかけた。
「何度でも着替えさせてあげますよ」
ヴィンセントの鎖骨の薔薇色のしるしは変わらず消えない。
私の執着があるうちは。

彼の白く細いうなじに噛みついて、舌を這わす。
ゆっくりと胸の突起まで舌を辿らせ、転がし、吸い上げる。
彼は短く嬌声をもらすと私の髪をぐしゃぐしゃと掻き乱す。
白くなめらかな肌は舌触りもいい。胸から腹へ唇を動かし、
ヴィンセントの細い腰を抱きしめた。
ざらりと、グレーの茂みをひと舐めし、硬く反り勃った根元から
小刻みに舌を動かして先端を絞るように咥える。
唇と舌でしごけば、彼は腰を突き上げさらに咥えこませてくる。
「ンァ・・・、あ・・・セバスチャン・・・」
彼の左太腿だけ上に持ち上げ、舌をさらに中に忍び込ませれば、
ヴィンセントの掠れた甘い声が響く。
ぐちゃぐちゃと中を舐めて指を入れ、ぐいと刺激を与えると、
艶のある吐息が私の聴覚をくすぐる。
「気持ちいい?ヴィンセント」
「ああ、いいよ、セバスチャン・・・もっと、触ってそこ」
指を増やして、さらにそこを突けばヴィンセントは陰茎を揺らし
先端からは汁が零れだし、私は優しくそれを含みとる。

「ああ・・・、早く挿れてくれ、セバスチャン」
「私が、欲しい?ヴィンセント」
彼の穴に私の先端を押し付けて、私はヴィンセントの顔を見下ろす。
紅潮した頬に潤んだ蒼い瞳が美しくて、目が離せなかった。
「欲しい」
「もっと言って。もっと私の名を呼んで求めて?」
「セバスチャン、挿れて・・・」
枕の上に置いて動かさないでいた彼の右足も掴み、大きく広げた。
「つっ・・・動かさないでよそこは」
痛みで眉を歪める貴方の顔が見たいから、やめない。
「こうした方が深く入るでしょう?」
「ふん・・・早く来てよセバスチャン・・・あ、」
私も堪らなく入りたがっているそれを、ぐっと中に押し入れた。
ああ、ヴィンセントの蠢くその中はこの上なく私を昂らせる。
「・・・セバスチャン、ほら、もっとおいで・・・」
「ヴィンセント、っふ・・。貴方のここ、とてもいいですね」
奥に突く度に、振動で痛む足を引き攣らせ、目を細く頬を歪ませる。
「すごく、締まっていい、ヴィンセント・・・」
「お前、いい趣味だな・・・、ん・・・ア・・・ッ」
「貴方が、仰っているとおりですよ、私は・・・」
腰の動きは最早とめられず、辛うじて残っている理性で、
彼を動かして他の体勢を取らすことは、留められた。
ヴィンセントに強く唇を重ねて深く舌を絡ませて、
私は何度も奥に突く。唾液が浅く乱れた吐息と共に
流れ出し、ヴィンセントは私の背中に爪を立てた。
「ああ、イク・・・、セバス・・・チャン」
「私も」
彼の中に放ち、彼は己の腹の上に精液を振り撒いた。
まだ痙攣がとまらないうちに、私はまたゆるく中をしごき出す。
「なに・・・、またするの?」
「ほら、ヴィンセント、気がつきませんか?」
「何を」
「足の痛み」
「うん?・・・そう言われれば、さっきよりは痛まない」
「痛くなくなるまで、貴方の中に挿れて差し上げます」
「は!君の精力で痛みがなくなるのか?」
「貴方には特別に」
「おかしい悪魔だ」
「おかしいでしょうか?」
ヴィンセントは、私の両頬をそっと手のひらで包み込んだ。
「こんな悪魔は初めてだ。もっとも、君しか知りようもないのだろうが」
「知らなくて結構ですよ、ヴィンセント」
「ならば、もっと突いてくれセバスチャン」
また私を締めつけて。

翌朝、裸のヴィンセントがゆっくりと上体を起こした。
隣で横になっている私を揺さぶって、睨んできた。
「・・・まだ痛みますか?」
「足首は痛くない」
「それはようございました」
「だが、腰が立たない。どうしてくれる?」
・・・やはり赦さないでしょうか?

「延泊だ。手続きしたら、食事から着替えも手当ても全て
治るまで君がするしかないよ、セバスチャン」
「お任せください、ヴィンセント」
「昨晩も、同じ台詞をきいたんじゃないかな?」
「ああ、こういう旅もよいものですよ、ヴィンセント」
「グラスミア湖はいちにち眺めても飽きないだろうが・・・」
私はゆっくりと彼の腰をさすって、股間に顔をうずめた。
ヴィンセントは、軽く私の頭をはたいた。
「そこじゃなくて、湖を見てごらんよ」
「いいのですよ、私が興味があるのは貴方の方だから」
「もうご褒美はしばらくおあずけだな」
「それは、残念ですね」
「顔が笑っている」

「明日のウィンダミアのトラッキングも楽しみですね」
「それは今日の君のご奉仕次第だろうね」
「楽しみですか?」
「ああ、楽しみだね、セバスチャン」


(続く)

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解説は追記にて


のんびり更新になってしまいましたが、英国紀行記4話でした。

えー、2話からセバスがずっとお願いしていたセバヴィンのターンがついに!


この時期のロンドンの公園の散策はとてもよいものです。

湖水地方のグラスミアは本当に美しい自然で素晴らしいです。

渡英されてお時間があるのなら、ぜひ訪れて欲しい場所ですね~。


どんどん甘い旅行記になってきていますが、タイトル通りなのです(笑)
このシリーズは、甘い時間と場所を2人が共有する話なのでございます。
うん、旅はなかよくするものです。


というわけで、次回も湖水地方編が続くのですが、現在、クロセバ漫画本を
執筆なう!でして、またしても次回更新予定は未定です。すみません。。。

ヴィンセバ漫画本の方は、完成しました!あとは印刷屋さんにおまかせ~。


冬コミ新刊情報は、また来月UPしたいと思います、どうぞよろしくお願いします。

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