倫敦橋からの風景

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ヴィンセバ高校生物語6

*現代パラレル設定ヴィンセバ連載小説(R-18)


ヴィンセバ高校生物語 6




翌日土曜の昼にヴィンセントから電話があった。
1日の彼の誕生日は、結局明日の日曜夜から彼の家に行って
月曜に一緒に登校する事になった。
1日の晩は、家族がディナーの予約を入れていたらしい。

私はセンターのショッピングアーケードまで出向いた。
欲しいものは決めていたので、一番いい色のものを
探すだけだった。2軒目でちょうど良いものをみつけたので、
プレゼント用に包装してもらった。

あとは、センターにあるスーパーで飲み物を調達して、
残りは明日出発する前に買えばいい。
月曜に出すレポート類も忘れずにしまって、制服も
丁寧に畳んでまとめてバッグにしまった。

日曜は、もうひとつプレゼントを買いに行って、夕飯を
済ました後、家を出た。親には素直にヴィンセントの家に
泊まりに行くといって、許可をもらった。
それからヴィンセントに連絡した。あまり行った事のない
エリアだったので、バスは景色がよく見える席に座った。
もうすっかり外は暗かったけど、ここで降りるようにと
言われた病院はすぐ判別できて、私はそこのバス停で降りれた。

ヴィンセントがバスを降りた私をすぐ出迎えてくれて、
私達は彼の家に向かった。バス通りを渡って、
クリケットグラウンドの脇を通り過ぎた。
白い大きな家ばかりが立ち並ぶ通りに入ってすぐ
ヴィンセントの家に到着した。
「大きな家ですね・・・」
「ああ、じいさんの代から住んでる家だから・・・」

よく手入れされているアプローチを通り、重厚な木製のドアを開けた。
玄関ホールの左右それぞれにゲスト用の広いリビングルームと
家族用のがあった。家族用のリビングに案内されると、
ヴィンセントの両親が出迎えてくれた。彼に面差しのよく似た母親が、
隣接しているダイニングからキッチンに向かって紅茶を淹れに
行ってくれた。
彼の父親は、やはりヴィンセントに似た柔和な雰囲気を持っている。

ヴィンセントはのんきな調子で私を紹介して、母親が戻ってきた
ところで私も挨拶を始めた。ヴィンセントがティーセットの載った
トレイをそのまま受け取って、私達は2階へ上がった。
2階は、部屋が軽く5つはありそうなドアの数だ。
ヴィンセントの部屋は、一番奥のドアだった。中は、私の部屋の
3倍はある大きな部屋で、衣裳部屋とバスルームまであった。
ダブルベッドに、壁一面の本棚と広々としたデスクと、座り心地の
よさそうな椅子。ちゃんとソファとテーブルに40インチのTVまであった。
これにキッチンが付いていたら申し分なく暮らせる広さの部屋だ。

「ヴィンセントのお父さんは何されているんですか?」
「父は、土地管理の仕事をしているよ。昔から市内のあちこちに
土地やらビルやら持っているから」
「ああ、それで・・・」
ヴィンセントの物腰の柔らかさは、代々からの暮らしの良さから
きているものだったのかと、妙に納得した。
「セバスチャンの親は何しているの?」
ヴィンセントが紅茶をテーブルにセットしながら聞いてきた。
「父はGPドクターですよ。母も、医療事務の仕事です」
「そうなんだ」
「3年前に、父はこちらの診療施設に呼ばれて。まぁ、またいつか
ロンドンに戻ると思いますけど。それまでもロンドン市内で
いくつも勤務先が移動になってますので」
「じゃあ、ここはずっと住む予定ではないんだ?」
「ええ、そうですね・・・。大学もロンドンの行こうと思ってます」
「そうか・・・」
私達はまだお互いの希望進学先を話し合った事はなかった。
私は当初から進学先はロンドンにしようと決めていたけど、
ヴィンセントはどこに行きたいのか知らなかった。

「あ、これ買ってきたんです」
着替えやらたくさん詰め込んだバッグとは別に持ってきた紙袋から
私はケーキの入った小箱と、シャンパンのハーフボトルを
取り出した。ケーキを見たヴィンセントの顔が途端にほころんだ。
「これ、あのカフェのケーキ?わざわざ買って持ってきてくれたの?」
「あの時、おいしそうに食べていたから」
「ありがとう。それにシャンパンまで」
「お祝いですから・・・。地元じゃばれちゃうから、ちゃんとセンターの店で、
まんまと買えましたよ」
「さすがセバスチャンだね」
「でも、もっと冷やさないと・・・部屋に冷蔵庫は・・・ないですよね?」
「そうだな・・・、窓の外に置いておこうか。寒いし結構冷えるんじゃない?」
「そうですね、まだ今すぐ飲まないし、日付が変わるまで
外に置いておきましょうか」

「じゃあこれは1日になったら開けて乾杯しよう」
ヴィンセントが窓を開けて、落とさない場所にボトルを置いた。
「ケーキ、セットしますね」
私はバッグからキャンドルとライターを取り出した。
「あ、皿がなかったですね・・・。このカップのソーサーでいいですか」
「そうだね、載るよね?」
ケーキをそっと皿に移して、赤く「1」と模られたキャンドルと、
青で「7」と模られたものを「17」と並べて差し込んだ。
ガトーショコラの色に映えて、小さいけど、なかなか可愛らしい
バースデーケーキに見える。
「ちょっと早いけど、先にケーキで祝いましょう。せっかく紅茶も
淹れていただいたし、冷めないうちに」
キャンドルに火を灯し、ヴィンセントは部屋の照明を消した。

「Happy Birthday, Vincent. Make a wish ?」
ヴィンセントが、ふーっと息を吹いて、部屋が暗くなった。
私は彼にキスした。

このままずっと口づけしていそうになるのをどうにか断ち切って、
ヴィンセントはまた部屋の明かりを付けて、私はケーキ皿を持った。
ティースプーンでひと口すくって、ヴィンセントに食べさせた。
「ん、おいしい」
ケーキを飲み込むとまた口を開けるので、私は口に運んであげた。
「甘えん坊さんですね」
私がクスッと笑うと、ヴィンセントは子供のように得意げな顔で答えた。
「今日は俺、バースデーボーイだからいいんだ」
「仕方ないですね」
結局、紅茶を飲みながら、私はひと口づつヴィンセントに食べさせた。

「ヴィンセント、これ」
私はケーキと一緒にそっと取り出しておいたプレゼントの包みを、
彼に手渡した。
「俺に?」
とても小さい箱に入ったピアス。
「きれいだ・・・。これ、タンザナイト?」
「ええ、貴方の誕生石だから、それで探してみたんです」
シンプルなチタンにはめ込まれた一粒のタンザナイトのピアス。
なるべく深い、あの独特の青みの色の石を選んだ。
「きれいな色だね。似合うかな?」
ヴィンセントは早速、付けていたサファイアのピアスを外して
新しいピアスを付け始めた。
「ああ、よく似合いますよ」
思ったとおり、ヴィンセントの青味がかったグレイの髪の色に合っている。
「これから、ずっとこれ付けるよ。ありがとうセバスチャン」
ヴィンセントが抱きついてきて、私はバランスを失ってソファに倒れこんだ。
そのまま唇が重なってきて、私も彼の背中に腕をまわして抱きしめた。

しばらくの間、私達は舌を絡めあって、もぞもぞと下肢が反応して
互いに触りあったりした。
「・・・ん、でも、また後にしないとね」
ヴィンセントが唇と手を離して起き上がった。
「まだ、親起きてるしね。・・・一緒に風呂に入る?」
「え、いえそれは・・・」
「ははっ、じゃあ先に入って?今お湯ためるから」
ヴィンセントはバスルームに入って、バスタブに勢いよく流れる水の音が
聞こえ出した。白いふかふかのバスタオルとバスローブを出してくれた。
「ゆっくり、入ってていいよ。シャワーは、ここ回すだけだから」

淡いブルーグレーの壁に白いタイル、白いバスタブ。
バスジェルの泡は、ほんのり柑橘系の香りがする。
ヴィンセントが使っているシャンプーとリンスのボトルを見てみた。
ヘアサロンで見かけるブランドのものだった。
使ってみたら、ヴィンセントの香りがしてなんだか嬉しくなった。

髪をふいてバスローブを羽織って部屋に戻ると、ヴィンセントは
もうテーブル周りを片付け終わっていて、ソファでくつろいでいた。
「あがった?はい、これ飲む?」
私を見て、よく冷えたミネラルウォーターのボトルを手渡した。
「じゃあ、俺もシャワー浴びるから。髪乾かすなら、こっち来て」
洗面所の棚に掛けてあるドライヤーの場所を指して教えてくれた。
ヴィンセントはさっさと服を脱いで、シャワーを浴び出した。
私もドライヤーを借りて乾かし始めた。

「あー、暑いね」
浴び終わったヴィンセントが出てきて、まっすぐ窓に向かって行った。
「ん、冷えてるよ」
窓の外に置いていたシャンパンのハーフボトルを取り出した。
「ヴーヴ・クリコか。高かったでしょ?」
「お祝いですから」
「ごめんね、シャンパングラス出したらばれちゃうから」
ヴィンセントは、細身のタンブラーを選んで部屋に持ち込んでいた。
クリスタル製の、繊細なカットが施されたグラスなので
シャンパンを注いだら、きれいに映えている。

時計の針が12時を廻ったのを確認して、私達は乾杯した。
「ヴィンセント、あらためてお誕生日おめでとう」
「ありがとう」
ひと口飲んでから、キスをした。
「おいしいね」
「ええ」
「今年の誕生日はセバスチャンと一緒に、風呂上りにこんなうまい
シャンパン飲めて幸せ」
「明日は学校だから、ハーフボトルにしちゃいましたけど」
「明日も休みだったら、ずっとこうしていられたのに」
ソファの隣に座っていた私の肩を急に抱き寄せてきたので、
グラスのシャンパンがこぼれないように慌てて持ち直した。

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「君の誕生日はいつなの?」
「私は、6月6日ですよ」
「そうか・・・じゃあ来年、祝おうね」
「半年毎にお互いの誕生日祝えますね」
「そうだね。ずっと祝おう、セバスチャン」
ヴィンセントがシャンパンを口に含んだまま唇を重ねてきた。
グラスはこぼさないようにテーブルに置いて、ヴィンセントに
しっかり抱きついてシャンパンの味の舌を絡めあった。

「ベッドに、行こう」
ヴィンセントが私の腕をつかんで、ベッドまで引っぱった。
また私の動悸が早くなってきてしまった。
掛け布団を払って、私をゆっくり寝かせて、ヴィンセントが
跨るように上から体重を乗せてきた。

唇を重ねながら、私のバスローブに手をかけて、
紐も解かれて私の体が晒け出されてしまった。
ヴィンセントの舌が唇から首筋、鎖骨へと這ってきて、
体が反射的にビクンと動いてしまって、恥ずかしくなった。
舌が、さらに私の胸にまで来てチロチロと刺激してくる。
「ん・・・!ヴィンセント・・・そんなとこ・・・」
「感じる?セバスチャン」
「いや・・・、やめて・・・」
ヴィンセントに・・・他の誰からも、受けた事のない刺激ばかりで
どうすればいいんだろう。
でもヴィンセントは、かたくなった胸の突起を吸って舐めてくる。
「あっ・・・う・・・」
体の中からざーっと押し寄せてくるざわざわとした感覚を
受け止めるのが怖い。でも下肢がヴィンセントの下腹部に
挟まれて、ぎゅうぎゅうにその存在を示している。恥ずかしい。

「セバスチャン・・・」
ヴィンセントの甘く、乱れた吐息まじりの声で囁かれて、
漸くこのざわざわしたものが、気持ちのよい感覚なんだと思えた。
彼の手が私のものを優しく触りだす。彼の細い指が私の先から
根元へ這って、さらに下の方をやわやわと包む。それから
とうとう私の中に指が入ってきた。
「ん・・・そこは・・・入れないで」
ヴィンセントの指の動きが止まるが、まだ入ったまま。
「・・・嫌?」
「・・・まだ・・・ちょっと・・・」
「痛くないように、少しずつ・・・入れるから、ね?」

そうは言われても、そんな所に触れられる恥ずかしさと、
経験した事のない、痛みに似た刺激が怖い。

「ヴィンセント・・・いや・・・」
「セバスチャン」
指が抜けて、ヴィンセントが優しくキスしてきた。
丹念に咥内を舐めまわされて、唇の弾力が私をまた
ぼうっとさせる。

ヴィンセントのキスは、いつでもすぐ気持ちよくなってしまう。
どうして、そんなに上手いのだろう。
私は、女のように抱かれている?
どうして、男の抱き方を知っている?
そんな事を考えてしまったら急に息が苦しくなってきた。

「ヴィンセント」
私は力いっぱい、彼を抱きしめた。

ヴィンセントの後頭部をつかんで彼の唇を塞いだ。
いやな言葉が出てこないように、自分の唇を塞ぎたかった。
ヴィンセントの舌を離さないように、ねっとりと絡ませた。


(続く)

→ ヴィンセバ高校生物語7話

← ヴィンセバ高校生物語5話


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あ、なんか絵がホストクラブみたいになってる???www

バスローブ姿は難しいなぁ・・・w

次回は早めに更新いたします♪

| ヴィンセバ小説 | 02:23 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

きゃあああ、あまりにいいところでwwwwはうはう。指ー。指ー。指ー。あああああもう、次回がまちきれない!!!!!前半描写ナイスです。ヴーヴクリコのシャンパン大好きです。辛口で。さっぱりしてて。いいよね。
あああでも先がよみたーい!

| くろ | 2011/10/12 02:30 | URL |















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