倫敦橋からの風景

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月が満ちるまで(4)

ヴィンセバ連載小説(R-18)



月が満ちるまで(4)




12月

臨月に入り、いよいよいつ産まれてもおかしくないほど
レイチェルのお腹は大きく膨れ上がっていた。
元があまり丈夫でない体のため、レイチェルは日中のほとんどを
ベッドで寝て過ごしている。腹の圧迫により、睡眠も浅くなり
昼夜問わずウトウトとしている状態だった。ヴィンセントは
出張を減らし、出来るだけ屋敷で仕事をこなすようにしていた。
セバスチャンも新しい家族の誕生の為の部屋の支度やら準備に
追われていた。

「もうそろそろですね」
「そうだな」
セバスチャンは裸のままヴィンセントの側に横たわっている。
腕を伸ばしてヴィンセントの脇腹まで手を添えて、自分の頬は
ヴィンセントの肩に乗せていた。
「私の仕事も終わりになりますね」
脇腹に添えている手に力を入れてきゅっと軽くつまんだ。
「どうだろうね。まだもう少し出来るんじゃないの」
「そうなんですか?」
ほんの少しの期待を持って顔を上げて、ヴィンセントを見つめた。
「だって産んだ後もしばらくは奥さんと出来ないじゃない」
「そうですよね・・・」
いちいち自分の望む答えを期待したところで無理なのは分かっていても
それでもこうして2人きりでいられる時間がどうしても捨てきれず、
セバスチャンはその後もヴィンセントの言いつけを守って従っていた。
「あれ?おとなしいね、今日は」
「・・・貴方がそう命じるから」
「今日はあと1回くらいできるかな?したい?」
ヴィンセントがにやにや笑いながらセバスチャンの方に体の向きを変え
セバスチャンの両頬を指でぎゅうっとつまんだ。
「・・・はい」

「じゃあ得意のおねだりしてごらん」
「ヴィンセント・・・挿れてください」
「それから?」
セバスチャンはヴィンセントに背を向ける四つん這いに姿勢を変えて、
後ろに首を傾けてヴィンセントの顔を覗き込むように見つめ、尻に手をあてる。
「ここに・・・貴方のそれを挿れてください」
ヴィンセントはにっこり笑ってそれを眺めている。
「それで?俺はどうすればいいの」
「貴方の指を入れて私の穴を解してください」
何度も言わされている言葉だが、未だに口に出すのは抵抗があった。
そんなセバスチャンの態度を見てヴィンセントはますます喜んでいるように見え、
セバスチャンは恥ずかしさを飲み込んで、それでもヴィンセントを欲した。
「ここに入れて欲しいの?」
ヴィンセントは細長い指でセバスチャンのそこをくすぐるように滑らす。
「あ・・・んっ はい・・・」
すでにここに精を吐いた後の穴はスルスルとヴィンセントの指を受け入れる。
ぐいぐいと自分の感じる箇所を指で攻められ、セバスチャンはその度に
背中をびくんと反らして、あぁ、と声をもらす。
「あ~あ、もうこんなになってる」
硬く反り返って半透明の汁を滴りおとす先端を握って指先で筋をなぞる。
「ん・・・ヴィンセント・・・挿れて・・・」
「もっと言わなきゃ挿れてあげない」
セバスチャンの根元をぎゅっと握って、中に入ってる指をさらにぐいっと突く。
「あっ・・・早く・・・貴方のそれを私の中に挿れて・・・」
「うん?Magic wordは?」
「お願いしま・・・す」
「君、自分の立場分かってるの?誰に向かって口きいてるの」
ヴィンセントはさらにぎゅっとセバスチャンの根元を掴んでたしなめる。
「んっ・・・すみません・・・お願い、ヴィンセント」
セバスチャンはヴィンセントの方に顔を向け、唇をかみ締めて耐えて懇願した。
ようやくヴィンセントはセバスチャンの腰をつかんで、自身を押し入れてやる。
「あ・・・あ・・ん、ヴィンセント」
「なに」
「もっと来て・・・、下さい・・・」
「よろしい」


14日

その日の未明からレイチェルが産気づいた。
ヴィンセントはどうしてもはずせない業務の時間まで、つきっきりで
レイチェルの傍で手を握り、支えてやっていた。
タナカに促され、やむなく執務室に戻った数時間後、朗報を受け
レイチェルの部屋へ急いで戻る。
すでに産まれて間もない子供を抱えて女神のように微笑んでいるレイチェルに
かけより、頬にキスをする。
「ああ、レイチェル、ありがとう。よくがんばったね」
「あなた」
「君が無事で何よりだった」
「やだ、私は大丈夫よ。ほら、みてこの子。鼻の形があなたにそっくりよ」
「ええ?そうかな。よく分かるね?」
「髪の毛の色も貴方と同じだわ。嬉しい」
「でも君にそっくりだよ、この子」
「私たちの子なのね」

セバスチャンもようやく近くまで来て、産まれたばかりの子をのぞく。
夫婦の会話通りの美しい子供を目の当たりにしてセバスチャンは一瞬で
その子供に魅入られた。なぜか、急に忘れかけている何かを思い出すような
感覚に襲われる。血がざわつくような、居たたまれない気になる。
不思議と、レイチェルを愛しむヴィンセントを見ても、これまでの
暗く渦巻く感情を押しのけて子供の方に意識が向いてしまった。


1月

昼夜問わず数時間おきに泣き出す子供の生活が始まったため、ヴィンセントを
気遣いレイチェルは、しばらくは別の部屋でヴィンセントだけ寝るように勧めた。
可愛い我が子の泣き声とはいえ正直こたえるので、ヴィンセントもレイチェルと
離れて寝ることを受け入れた。

セバスチャンと過ごす部屋をそのまま当面の自分の寝室として、ヴィンセントは
1日と空けずセバスチャンを呼びつけ、時には明け方まで共に寝る事を許した。

「ヴィンセント、貴方どうしたのですか?」
セバスチャンは裸でまどろみながら、ヴィンセントの髪をひと束、指に
巻き付けるように絡めながらヴィンセントの頬にくちづける。
「どうもしないよ」
「こんなに私を呼んで下さるなんて」
「ああ。子供に奥さんを取られちゃったからね」
「さみしいですか」
ヴィンセントにぎゅっと抱きつき、首筋に顔をうずめる。
「君がいるから」
「心にもない事を」
「少なくとも時間は経つ」
「・・・貴方はいつもそう言う」
耳たぶをそっと甘噛みしてセバスチャンはヴィンセントに覆い被さるように
体重を乗せた。ヴィンセントはセバスチャンの背中に両腕をまわし
クスクスと笑う。
「君も付き合いなさい」
「何をですか?」
「暇つぶし」
そう言ってセバスチャンの白い肌に爪を立て、赤い痕をざりっとつけた。
「っつ・・・!」
痛みに反射的に眉をしかめ、背中を仰け反らせる姿を見て、ヴィンセントは
また笑う。
「ヴィンセント・・・」
「ん?」
「・・・いいえ。お付き合いいたします」
「いい返事だね」
ヴィンセントはセバスチャンの後頭部をつかみ、唇を重ねた。

いつもこの舌の動きでセバスチャンは意思に反し思考は止められ、
否応なく下半身が刺激される自分が馬鹿みたいだと思う。
それでもこうしていられる時を一刻も長く体に刻み込んでおきたいと
舌は貪欲に主人に絡みつき、陰茎は主人のものと重なり合う。
触れた部分が熱く、くすぐるように擦り合い、それだけでイきそうになる。
「もっと腰揺らして」
ヴィンセントがそれに合わせてセバスチャンの腰まで手を滑らす。
「自分で動いて気持ちよくなって」
さらに尻まで手を伸ばされて否応なく擦れあう性器に、腰を引く度に
ヴィンセントの指が中に入り込んできて、セバスチャンはそのまま
主人の腹の上でイった。
「ああ、汚れてしまった」
ヴィンセントがそれを見て大仰に嘆く。セバスチャンは舌でひとつひとつ
飛び散った己の液体を舐め取りながら、ヴィンセントの胸まで舌を這わして
きゅっと吸い付く。
「くすぐったいよ」
ヴィンセントがくすくす笑いながらセバスチャンの中へ指を入れ始めた。

(ヴィンセントはよほど子供が嬉しいのでしょうね)
(私も同じように嬉しい。でも、違う意味合いで)


続く  月が満ちるまで(5)(完結)へ



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