倫敦橋からの風景

英国在住の黒執事ファンによるサイト。 英国ならではのコンテンツあります。

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Lush Deal 3

Lush Deal 3


「あ~、今日は午前中から出かけなきゃ行けなったのにもうこんな時間」
ヴィンセントは汗ばんだ自分の額を、自分の体の下にうつ伏せている執事の
シャツの裾をひっぱり、目に零れ落ちそうな汗を拭った。裾を引っ張られ
上体を反らしたセバスチャンはそのまま組み敷かれた体でヴィンセントを
倒さないように、ゆっくりと起き上がった。セバスチャンのシャツの裾は
己とヴィンセントの汗やら精液やらもろもろの液体でべったりと肌に
まとわりつく。
「早く着替えませんと朝のお支度が遅れてしまいますので」
そう言ってベッドから抜け出そうとする執事のシャツの裾をヴィンセントは
またぐいっと引っ張り、バランスを崩したセバスチャンは有無を言わさず
ヴィンセントの胸元へ倒れた。
「ああ、失礼いたしました」
ヴィンセントは背後から腕をまわしセバスチャンの顎をつかむ。
「セバスチャン、お前、今晩もこの部屋に来なさい。声聞こえるよね」
「・・・呼ばれましたら、伺いますが」
「よかったよ、お前の体。息子だけのお楽しみにしておくにはもったいない位だ。」
もう片方の手で、セバスチャンの股間を軽く握った。
「それは、ようございました」
スラックスを穿き、セバスチャンは足早に私室に戻り着替えをした。
(あまり、面倒な事にならなければよいのですけどね)
その2時間後には、またいつもと変わらぬ態度のヴィンセントは
朝食を済まし、タナカを連れ、さっさと取引先の所へ向かっていった。
セバスチャンもいつも通り、主の傍らでつつがなく業務を行った。


ヴィンセントは早朝の言葉通り、その深夜にはまたセバスチャンを
呼びつけた。部屋に入ると、ベッドに横たわり、ゆっくり紫煙を
くゆらすヴィンセントが微笑んで迎えていた。
「何か御用でしょうか」
形式的に尋ねるセバスチャンを手招きしベッドに座らせた。
ヴィンセントは口から煙を吐き出しながらセバスチャンの首元に腕をまわし、
ぐっと引き寄せ唇を重ねた。煙と、セバスチャンの唾液を混ぜ合わせるように
舌で絡め飲み込む。そのままどさっとセバスチャンを組み敷いた。
「今日は、私が貴方を抱いてもいいですけど」
どちらでも構わないのだが提案をしてみる。
しかしヴィンセントは動きを止める事なくそれを断った。
「いい、お前の体に入れるのが気に入ったんだ」
「そうですか」
久々に抱かれる側にまわるのも、この男なら悪くないとセバスチャンも
思った。ヴィンセントの美しく柔らかな面差しに冷たく刺すような瞳が
赤い瞳を捕らえる。自分を愛撫し掴み取るその手の力は優しく強いのに
醒めた瞳がアンバランスで、ああ、自分もヒトから同じ様に
見えていたのかもしれない。そそり立つ自分のソレを含むヴィンセントの
唇と舌の動きを眺めながら思う。
「・・・んっ、出る・・・旦那様・・・」
ヴィンセントの口に吐精しそうになり制するが、ヴィンセントはそのまま
舌と手の動きを止めないまま飲み干した。口を拭いながらセバスチャンに命令する。
「ベッドの中ではヴィンセントと呼んでも構わないよ?旦那様なんて
最中に言われたら萎えるだろう」
「御意・・・」
セバスチャンはヴィンセントの首元に腕を伸ばし引き寄せその唇に艶めく
己の白い液を赤い舌で舐めとった。
「ほら、次はお前のココで俺をいかせて」


その後も度々夜中に呼び出されては、ヴィンセントと褥を共にしていた
セバスチャンだったが、主とは大きさも行為も違うそれに特に嫌とも
下僕の務めとも思わず、それよりはむしろ愉しみとすら思えてきた。
多分に、ヴィンセントの性質が全く自分に寄り添ってこない、
そのドライさが彼の息子である我が主と似ているせいなのかと思う。
(さすが親子なのですねぇ・・・。)
ただひとつ、ヴィンセントの気分によって随分と行為が長引く時があり、
眠たげな朝の様子を主が何か感付かなければ良いのだが、と思う。

それを誤魔化す為だけではないが、ヴィンセントに抱かれた後に
脳裏によぎるのは我が主の姿で、本当ならばこのまま今すぐ
その華奢な体を抱き自分の精を中に押し出してしまいたい衝動に駆られる。
もちろん、その様な真似が出来るはずはないのだが、主が自分を
誘わずとも、夜着になりじっと自分の瞳を見つめてから
眠りにつこうとする主の姿が愛おしくなり、結局そのまま主を
寝かせはせず、主と繋がって己の気持ちを落ち着かせようとしてしまうのだった。
シエルの中に入ると、今までに無かった充実感が得られるのだ。
(私としたことが、まさかこの少年をここまで欲すると思うとは・・・ね)
うっすらと口角があがる。

シエルにしてみれば、明らかに誘われている眼差しを拒む選択がないとすら
感じているのだが、悪魔がそこまで自分を欲する行為は、嫌ではなかった。
「坊ちゃん・・・」セバスチャンはシエルの頬にそっと触れ、甘く低い
囁きと共に唇を落とす。
「貴方にそんな瞳で見つめられたら、このまま離れられなくなる」
「・・・契約した人間には、同じような事言っているんだろう?」
シエルはわずかに眉をひそめセバスチャンを睨む。
「貴方にしか言いませんよ・・・」
「ふん、どうだか・・・悪魔の言いそうな事だ」
プイッと顔を背けるとすぐさまその顔はまたセバスチャンの正面に戻されてしまう。
「言ったでしょう?私は嘘はつきません。貴方にだけですよ」
シエルのつんと尖った唇を優しく解すようにキスをする。
そのあまりに優しく暖かな感触に、シエルはじわじわと、
この悪魔の甘言がいやに染みてきて、不安に曇った心が
晴れていくような気分に図らずもなっていった。
(そんな事、こいつには絶対言わないけどな。こんな・・・悪魔に・・・)


「ああ、眠いな・・・。セバスチャン、今朝はアッサムで頼むよ。」
ヴィンセントは気だるくあくびをし、新聞に目を通す。
例によって朝方までの情事で眠たそうなヴィンセントに対し
セバスチャンは、いつもと変わらず言いつけに従う。
だが、さすがに何日と空けずこのような父を見てシエルも疑問に思う。
父は時折、自宅で開く会合で朝方まで起きているのは知っていたが、
その場合はゲストも同じくこの屋敷に残っているので、そうではないのに
父がよく眠たそうにしているのはなぜなのだろうか。
「セバスチャン、お前は何か知っているか?」
ヴィンセントがダイニングを出た後、シエルは小声で尋ねた。
「何をでしょうか?」
「父は最近、朝まで何かしているようだと思うんだが。会合ではないのに」
(おや、とうとう何かを感じ取ってしまったのでしょうか、さすがは我が主。)
「ご報告するような事は特にございませんよ。旦那様は最近あまりよく
寝付けないそうなのでお酒をお持ちしております」
「そうなのか…?」
シエルは父親に関しては肉親の情が邪魔をし他人の様には深く洞察できないでいた。
気にはなるが知りたくないような、結局セバスチャンの言葉通り受け取るようにした。


ただし嘘をつかない悪魔の言う通り、ヴィンセントの寝付きが悪いのは
確かだった。


Lush Deal 3 END

(続く)  Lush Deal 4

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