倫敦橋からの風景

英国在住の黒執事ファンによるサイト。 英国ならではのコンテンツあります。

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A night with a stranger in black

ヴィンセバ短編です(R-18)。



A night with a stranger in black

メイフェアの路地にひっそりと佇む会員制のバー。
一仕事終えた後、必ず寄るのが好きだ。
今夜もいつもと同じ一番奥のカウンター席へ向かう。
マスターがにっこりといつものやつを差し出し
俺はグラス半分ほど一気に飲み込む。
ようやく一息ついて視界を店内に泳がす。
俺の隣には黒尽くめの男が座っていた。
見た事のない顔だ。顔を見た途端、男と目が合った。
男は鼻をすんと鳴らして話しかけてきた。
「貴方、良い匂いがしますね」
何を唐突に言い出すのだろうか、この男は。
「・・・匂うか?なにもつけていないはずだが」
男はなにか意味深な顔で俺を見つめている。
「ここへはよく?」
「そうですね。時々は」
「俺は初めて見る気がする。お名前は?」
「・・・名前はないんです」
男は真顔で答える。答えたくないだけか?
「そう。俺はヴィンセント。今日はお独りで?」
「ええ」
その男の顔をよく見るとそれは整った造詣をしていた。
今夜の相手に悪くない。向こうから振ってきたんだしな。
「じゃあこれから俺の家で飲みませんか?ここから
それほど遠くない」
男はかすかに笑ってグラスを飲み干した。
「いいですよ、ご一緒いたします」

俺はその男を連れタウンハウスへ戻った。
「何が飲みたい?適当に作るけど」
男は要らないと首を振り俺に近付いてきた。
なんだ、性急な男だな。まぁいいけど。
俺はジャケットを脱ぎ、ベッドへ向かった。
男も同じように上着を脱ぎ捨て俺に従った。
俺がネクタイを解いている最中、男はまた俺の首筋から
匂いを嗅いでいる。嗅ぎながら、自分もネクタイを解いている。
「邪魔」
そう言うとネクタイを解きシャツのボタンを2つ3つはずして
あらわになった俺の鎖骨を男は赤い舌で舐めだした。
匂いを嗅いだり舐めだしたり、犬みたいだな、こいつ。
「セバスチャン」
「はい?」
「俺が飼っている犬の名前だ。今日お前はセバスチャンだ」
名乗らないなら犬の名前でも付けてやる。面倒だから飼い犬と同じでいい。
すると男は鋭い歯で俺の鎖骨にいきなり噛みついてきた。
犬と同じ名前が気にいらないのか?
噛まれたところは見えにくいが血が滲み出ているのは分かる。
男はその血も舐めとった。それから器用に俺のシャツのボタンをはずし
手際よくベルトもスラックスも脱がされてしまった。
やはり性急な男だ。俺の可愛い仔犬とは大違いだ!
だが、その赤い舌で俺のアレを舐めまわす様はずい分慣れた手際だ。
ああ、すぐ出ちまいそう。そのまま男の口の中で出してやる。

vs10.jpg

それから俺は男の両手首をネクタイで縛ってやった。
性急な犬には手綱が必要だ。
男をうつ伏せにして犬らしく四つん這いにしてやった。
男のベルトを緩めアレを取り出す。
すでに硬い其れを擦りながら、男の尻に指を差し込む。
初めて逢った男の家にすぐついて来るだけあって、すぐ解れる穴だ。
男は嫌がりもせず俺のアレを受け入れる。
なかなか、いい具合に締め付けてくる。
男は縛られた両手の肘のバランスを保ちつつ俺の腰の動きに
あわせながら背中をうねらす。
「あっ・・・あ・・・」男の喘ぎ声に俺も出そうになる。
男のアレを握った手をさらに早めて互いに白濁した液を撒き散らした。

「どうして名前がないんだ」
俺は男の上体を起こしてやった。
「いつもその時々のご主人様が付けた名前を呼ばれるだけです」
「君は捨て犬のようなものなのか」
「そうですね」
男はまた俺の首筋に噛みついてきた。
「そんなに俺を食べたいのか?」
「食べてしまいたいです。でも、やめておきます」
「なぜ」
「貴方を食べてしまったら、この先貴方も私もいつまでも独りのまま」
またこの男は突飛な事を言い出す。
「?お前は未来が分かるのか?」
「分かりませんよ。ただ貴方の瞳を見ていると、そう思うのです」
男はゆっくり俺の顔に近付いてきて俺の右目をチロチロと舐めた。
涙なのか唾液なのかが流れてくる。
「俺とお前が一緒に過ごすという訳ではないな」
「ええ、でも貴方とは強い縁を感じますよ?なぜでしょうね」
「なぜだろうな」
この男の事をもっと知りたくなってきた。
「お前は何者だ?」
「悪魔ですよ」
・・・やっぱりこいつはちょっとイカれた奴なんだろうか?
「なぜ正体をばらす?」
「貴方には言っておいた方がよいって思って」
男は俺を見て微笑む。
「さっきから、なんなんだろうな?」
「そうですね」
無意識に、男にキスをしてしまう。男の唇が優しく吸いついてくる。
俺は舌で男の鋭い歯をなぞる。ああ、なるほど悪魔だから牙か。
「得体の知れない力を持った悪魔なのにお前はおとなしく縛られたままなのか」
「貴方がそう望むなら」
さらに口角を上げて嗤った。
「ふうん。でもお前の事、気に入った」
「怖くはないのですか?」
「お前なら飼ってもいい」
「飼いますか?」
男の眼が赤く光った。挑戦的なその眼も悪くない。
「飼わない」

その顔も、その髪も、その口も。この眼も妙に俺の気を引く。
もっと、喘いで声を聞かせてくれよ。
「貴方の匂いも・・・、もっと嗅がせて」
醒めた眼をして俺に縛られて喘ぐ悪魔。
「・・・この汗の匂いもいいですよ・・・」
「お前のココもいい具合だ」
「それは・・・よかった・・・、あっ・・・」
俺達はまた液体を撒き散らかした。
こんな馬鹿みたいに精液撒き散らしても、美しい獣のような男は壊れる気配もない。
悪魔とヤリ続けていたらそのうち本当に死ねるな。

事が終わり、俺は漸く縛ったネクタイを解いてやった。
男は外れたシャツのボタンを留めだした。
「まだ行くなよ」
「いてもよろしいんですか?」
「俺の横で寝てろよ」
「そんなに私の事がお気に召しましたか」
「好きだよ」
「おや・・・」
俺は男の手を取り、胸元に顔を押し付けた。
「お前は俺の匂いを嗅いでいればいい」
「・・・貴方が嗅いでますけど?」
「俺の匂いと混ざり合った匂いがする」
「では いつかまたこの匂いを思い出す時が来るかもしれませんね」
「来ないよ。お前は、もう俺とは会えない」
「どうして分かるのですか」
「俺が決めたから」
「そうですか」
今度は男が俺の胸元の匂いを嗅ぎだした。
「セバスチャン」
「はい」
「やっぱり、俺を食べて」
「食べません」
フン。食べたいと言ってたのはどっちだ。

男はそれでも俺を見つめながら、俺の髪を撫でてきた。
「貴方のそんなところ好きですよ」
なんだ、その発言は。気持ち悪くなる。
「どんなところが。悪魔でも好きなんて思うのか」
「悪魔の勘ですかね・・・フフフ」
「俺の勘の方が鋭いと思うけどな?」
「貴方は結構おいしそうです」
「なら食えば良いのに変な悪魔だな」
悪魔なのかほら吹きなのか分からないが、この男の匂いは覚えていそうだ。
「今日は貴方がいいというまでお傍におりますよ」
男は俺を枕に押し戻した。ひんやりとした手のひらが頬に触れる。
「優しいんだな」
「そういう日もあります。貴方とはずっと縁がありそうですから」
「縁ね・・・!」
「きっと何かありますよ」
男は俺の瞼をそっと撫でて、キスしてきた。

翌朝。
目が覚めると、男は本当に俺の傍らで俺を見つめていた。
俺は身支度を手早く済まし、男と共にタウンハウスを出た。
別れ際に一々言うべき事でもないんだが、つい言ってしまった。
「今日は見合いしに行くんだよ」
「見合い?」
「面倒くさいけど、これも付き合いでね。美人姉妹がいるんだってさ」
「そうですか」
男は昨晩と同じ意味ありげな笑いで、馬車に乗り込む俺を見送った。

俺がそこの娘と恋に落ち、俺達の息子がこの悪魔と生を共にする、
少しばかり前の話。


END




これ、先日やった診断メーカーの「3つの恋のお題」で出てきた
ヴィンセバのお題をもとに書きました~。

どのお題だか、分かりましたか?

「食べてしまいたい」
「そんなところも好きだよ」
「孤独を分けあったふたり」 でした!

すいません、無理やり言わした感満載ですw
おそまつさまでした~。

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