倫敦橋からの風景

英国在住の黒執事ファンによるサイト。 英国ならではのコンテンツあります。

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ヴィンセバ高校生物語18 (最終話)

*現代パラレル設定ヴィンセバ連載小説




ヴィンセバ高校生物語 18 (最終話)



日曜の朝、私は自然と目がさめる。
すぐ隣にはヴィンセントがまだ寝息をたてている。
彼を起こさないように、静かにベッドを出る。
歩いて数分の駅前の通りにあるパン屋に行って、
出来たてのクロワッサンと、ランチ用にする
バゲットを買って帰る。

キッチンでカプチーノをいれて、それから
まだ寝ているヴィンセントを起こしに行く。
私のキスは、時計のアラームより彼をすぐ起こせるらしい。

「今日は天気がいいからハムステッド・ヒースまで行こうか?」
「ええ、そのつもりでバゲットも買ってきましたよ。行きましょう」
キッチンの大きい窓から朝日がたっぷりと注ぎ込んできて、
ヴィンセントの髪がきらきらと輝いている。
そんな風に始まる日曜の朝は、私達にとって大切な日の始まり。

ハムステッドに引越して、私は近所のカフェで働いている。
ヴィンセントの勤めるオフィスはここから歩いて行ける距離にあった。
彼は、カジュアルなスーツ姿で通っている。
どんな仕事をしているのかたずねると、営業についてまわったり、
事務仕事の手伝いも、とにかくいろいろ経験させてもらっている
らしい。

私といえば、ヴィンセントの読み通り、なかなか興味深く
給仕の仕事をしている。自分が客だった時とは違う視点で、
あらゆる人種の客をみるのがおもしろい。
たぶんこれは、大学で学ぶものと同じ位、自分に必要な事と
すら思う。

仕事上、どうしても土曜は休めなかった。
ヴィンセントは週末休みなので、私達の休日が重なるのは
日曜日しかなかった。
彼は、仕事が終わったら必ず私の勤めるカフェに寄って、
ゆっくりとラテをすすりながら私の終業時間まで待っていた。
「その姿、とてもよく似合っている」
白いシャツに黒いスラックス、それにカフェエプロンをつけて
彼にホイップクリームをたっぷりのせたラテを運ぶと
必ずそう言ってくる。

yngvs25.jpg

「ふふ、貴方すっかりここの常連さんになりましたね」
「君が働いてみる姿見てると1日の疲れが取れるもの」 
「店長に、応援されちゃってますよ私達」
「応援?」
「可愛い旦那様がいつもお迎えに来るねって・・・」
「旦那様って俺か」
「いつも一緒に帰ってますからね・・・。でもさすが
ここはロンドン、というかハムステッドだからでしょうか。
偏見なんてちっともないみたいで、居心地良いです」
「そうか、それはよかったよ。君が楽しく働けているのなら」
「じゃあ仕事に戻りますね、あと30分で上がりますから」

そうして、水曜の休日には、分担している掃除やら、
じっくり本を読んだり過ごしていた。
もちろん彼とずっと一緒にいても、気兼ねなく過ごせていた。
抱きしめてキスしたい時はいつでもできる距離感がいい。
ヴィンセントがいつも私の視界にいて、手を伸ばせば
触れられるから、私は落ち着いて呼吸ができる。
まるで依存症ではないかと思えるほどだ・・・
おそらくヴィンセントも私に対して同じ症状だろう。

だから週1日でも、ひとりでいる時間があるというのは、
同棲生活にいいメリハリがつく気がして大事だとも思った。

そうして、1日中一緒にいられる日曜日が楽しみになった。

今日は、生ハムとチーズをサンドしたバケットを作って、
ゆるゆると住宅街の坂を下り、ハムステッド・ヒースに向かった。
ここにはゲイの集まるエリアがあって、きれいとは言えない池で
夏では男だらけで泳いでる姿がみられる。
泳げる暑さではない季節でも、ここではゲイカップルが
のんびり寝そべっていたりする。
私達は、別にそこに行くのが目的ではないけれど。

敷地の半分位が原生林のよう広大な公園なので、
私達はなんどか訪れているうちに、見晴らしはよいけど
ほとんど人が通らないような場所をいくつかみつけている。
今日も、そこのひとつにブランケットを広げて
作ってきたバケットを食べ始めた。
オックスフォードでも公園でよくデートしていたし、
よくよく公園好きな英国人のDNAなのか分からないけど
天気がよい日は、自然と2人で足が向いてしまう。
食べ終わった後は、ごろごろと寝そべって、しゃべったり、
時々キスして、まどろんでいた。

だけど、ゆるやかに流れていく雲をながめるのは、
彼と一緒でなくては、ひどく孤独感を味わいそうだった。
私達はひとりじゃない。という存在を確かめ合う為に
公園に通っているのが、理由のひとつなのかもしれない。

ひとしきり公園で過ごした後は、駅近くのスーパーに寄って
一週間分の買い出しをするのも習慣になった。
ヴィンセントの好きな食材を買って、特に水曜の休みの日は
腕をふるって彼の帰宅を待っていた。
あれこれと食料品や日用品を買う行為が、ヴィンセントと
一緒だとこうも楽しい用事に変わるものかと、自分でも驚いた。
生活を共にしているという面が表に出るからなのだろう。
それに高校の時には知らなかった彼の細かい嗜好がどんどん
分かるのが嬉しかった。

・・・やっぱりこういう思考が、店長に見抜かれるというか・・・
ヴィンセントが旦那様なんて例えられてしまうんだろうか。
性的に、家事分担的にそうだとしても。
心は、どちらがどうでもなくて、互いに必要としている存在。
他のカップルの事情は知らないけれど、私達はそれでいい。
そしてもうすぐ来るヴィンセントの19歳の誕生日には
私が彼をエスコートして、楽しませたい。
そう願って私は前々からこっそりと準備をしていた。
PCは別々だから、履歴を見られる事はないけど、
こればかりは本当に内緒にして驚かせたかった。


ヴィンセントが起きる前に私はすっかり用意を整えて、
それから私のキスで彼の誕生日が始まった。
今日は平日だったので、今日だけは休みを取った。
ヴィンセントは終始口もとに笑みを浮かべて、
私のもてなしを次から次へと受けていく。
彼の好物のランチを作り、チョコレートケーキも
今年は自分で作ってみた。
この日のケーキを一口づつ彼に食べさせてあげるのも、
今年で3年目だ。
「ケーキの次は、君を食べたい」
これも、想定内の反応だけど、今年は次の予定の時間が
決まっている。
「16時半には家を出ないと・・・」
「だいじょうぶ、それまでには君をいかせるし
支度も完ぺきにするから」
ヴィンセントの口もとについていたチョコレートを
なめ取るようにキスを交わして、私は身をゆだねた。

「・・・寝る前もしたのに、今もして・・・。
今晩だってするんでしょう・・・?」
「今日は、特別・・・。19になって、初めてする事は
君を抱く以外、ありえない」
「まだ、私のおもてなしは続きますから・・・、
楽しみにしてて・・・」
「うん、嬉しいからもう、すぐイっちゃいそう」
「もう・・・、ンン・・・ッ」

今年の私の誕生日にヴィンセントがあつらえてくれた
揃いのスーツに着替えて、私達は予定通り16時半に
家を出た。外はすっかり暗くなっている。
これも、予定通り。
地下鉄に乗り込んで、ウォータールー駅まで向かう。
そこからは、今日のお目当てのものはすぐ近くだ。
どこに向かうのかはヴィンセントには教えなかった。
彼もあえて尋ねてはこなかった。

駅を出てそちらに向かう道に出ると、ヴィンセントは
すぐ目的を理解した。
「ロンドン・アイだね。俺はじめて乗るよこれ」
「私も初めてです。・・・今日は貴方の誕生日ですから、」
私はチケットをスーツの内ポケットから取り出した。
「カプセルを貸切で予約しましたよ」
「え、本当に?すごいねセバスチャン」
「本当はシャンパン付きなんですけど、未成年なので
ジュースで乾杯になりますが・・・」
「ううん、貸切だけでも充分嬉しいよセバスチャン。
楽しみだよ」
ヴィンセントのとても嬉しそうに高揚した笑顔を
見れただけでも充分、来た甲斐があったけれど、
私自身も、どんなものなのかすごく楽しみだった。

通常に乗り合うにしても完全予約制なので、入り口には
チケットを持った乗客たちの列がぞろぞろと移動していた。
私達は貸切予約専用の列に並んで、予約時間のカプセルが
回ってくるのを眺めて待っていた。
想像していたよりも遥かに大きいカプセルには、すぐ
スタッフがトリュフチョコレートと飲み物をセッティングして、
私達を案内した。

カプセルが大きいせいか、揺れをほとんど感じず、
ゆっくりと上昇していった。
私は、ガラス張りの白いカプセルの中央にあるテーブルの
グラスに、グレープジュースを選んで注いだ。
まぁ、見た目はワインぽいので気分だけでも。

ロンドンで生まれ育った自分でも、高い場所から
景色を見下ろす経験は初めてだったので、私達は
しばしの間、ウロウロと歩き回ってあらゆる角度から
見えるロンドンの景色を楽しんだ。何分か経って、
じわじわと高度が上がって、もうすぐ頂上に行く前に
私は慌ててグラスを持ってヴィンセントに手渡した。
「そろそろ乾杯しましょう、ヴィンセント」
「うん」
私達はビッグベンと国会議事堂がよく見える位置に
佇んで、静かに乾杯した。
「ヴィンセント、19歳の誕生日おめでとう」
「ありがとう、セバスチャン」
ジュースを一口飲んで、すぐに唇を重ねた。
もう、前後のカプセルから私達は見えない角度にあった。
見られても構わないし、どうせ薄暗さで見えないだろう。
ライトアップされたテムズ河沿岸の景色はとても美しかった。
「日が明るいうちに乗るのも楽しそうですけど、
ロンドンの夜景もきれいですね」
「うん、初めて見る夜景が今日、君と一緒で俺は本当に
嬉しいよ」
カプセルがちょうど天辺に来る頃、今度はヴィンセントが
スーツのポケットから小さな布の包みを取り出した。

そこから彼の手のひらに並べて置かれたのは
シンプルなデザインの2つの指輪だった。
「ヴィンセント・・・」
じっと指輪に目が留まって、私が黙っていると
ヴィンセントがもう片方の手で、ぎゅっと私の左手を握ってきた。

「セバスチャン、今日・・・俺と結婚して」
「え?」
今までにない真剣な声色でヴィンセントが私をみつめた。
私は突然で、言葉がすぐ出てこない。
「・・・今日、ですか?」
「正式な、入籍の手続きは大学卒業後にちゃんとやろう?
そう、セバスチャンの誕生日に」
「私の誕生日に・・・」
「今日は・・・これからの2人の暮らしのけじめっていうか・・・
互いに生涯のパートナーと意識して、君と過ごしたいんだ」
さらに強く左手を握られて、ヴィンセントの顔が近づいた。
「ヴィンセント、嬉しい・・・」
まさか、今日プロポーズされるとは思わなかった。
ヴィンセントをもてなすプランの想定外だ。
でも、こんなに嬉しい想定外はきっと最初で最後だろう・・・。

「じゃあ・・・返事は?俺と結婚する?」
嬉しさで意識がぼうっとしそうになる手前に、ヴィンセントの
問いかけで我に返った。
「はい、します」
いつもの笑みが消えて、やや強張っていたヴィンセントの顔が
明るくなった。
「4年後は、セバスチャンを6月の花嫁にするから」
「花嫁って・・・」
「今日は、俺の誕生日はほら・・・俺達が初めて結ばれた日でもあるでしょ?」
「ええ、よく覚えていますよ」
「だから、今年の俺の誕生日は伴侶として結ばれた日」

ヴィンセントが、もう1つの指輪を落とさないように、
慎重に、でもしっかりと私の左薬指に、指輪をはめてくれた。
「では私も」
握り締めていたもう1つの指輪をそっとつまみあげて、
彼の左手をとり、薬指にゆっくりと指輪をはめた。
「ヴィンセント、愛してる」
「俺は生涯、君を愛し抜くのを誓うよ」
「私も誓います。私も貴方を愛し抜きます」
「病める時も、健やかなる時も・・・いつでも」
「ずっと・・・」
それからカプセルが下降して、到着になるギリギリまで
私達はキスを続けた。カプセルを降りる前は、忘れずに
急いでトリュフチョコレートの小箱はポケットにしまった。
これは記念に後で一緒に食べよう。

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ロンドンアイの後は、国会議事堂がよく見えるところまで
河沿いを歩いていって、写真を撮った。
サプライズな結婚記念日になった今日の日付もちゃんと入れて。
「ヴィンセント、18時半にはシンプソンズの予約いれてあるんです」
腕時計で時間を確認して、私はヴィンセントをうながして
ハンガーフィールド橋を渡り、ストランドに向かった。
このまま歩いていけば、ちょうど予約時間に着く算段だ。

「シンプソンズで食べるのも久しぶりだなぁ」
「私もオックスフォードに住んでからは一度もなかったですね」
「今日はすごいね、セバスチャン。ずっと嬉しいよ」
この日の為にバイト代を貯めていたようなもので、こうやって
彼をエスコートするのは初めてだった。
上手く行ってて私も彼の言葉で気持ちが軽くなった。

シンプソンズの歴史のある格調高いあのインテリアは、
だけど重苦しくもなく、なによりあの大きなローストビーフを
切り分けていく作業をみるのが楽しい。
きちんとスーツを着ていたせいか、ワインもすんなり頼めて
私達は改めて彼の誕生日と、それと結婚を祝った。
レストランの明かりの下で改めて指輪をかざしてみた。
「これは・・・プラチナですか?」
「うん、本来なら君と一緒に選ぶべきだったけど・・・」
少しすまなそうにヴィンセントがこたえる。
「いいえ、きっと一緒でも私もこれを選んでたと思います」
「一番シンプルなデザインが、混ざり気のない俺たちの
気持ちを現していると思って」
「ええ、そうです。・・・あの、でもちょっと外して
内側をみてもいいですか?」
「ああ、刻印、みてみて?」
ゆっくりと指輪を外してみると、ちゃんと刻印もされていた。
「Vincent to Sebastian」
「俺達の名前長いから、日付まで入れられなかったんだけど
入籍日は君の誕生日にするし、名前だけでいいかなって」
「ふふ、そうですね。サイズもぴったり」
もう一度指輪をはめ直して、じっと、その証しをみつめた。
それからヴィンセントの薬指の同じ指輪も。

「あ、ちゃんとプレゼントも用意してあるんです」
ジャケットの内ポケットから今度は私が布の包みを取り出した。
「はい、ヴィンセント。今年はこちらです」
ヴィンセントもすでにそれが何か分かっていて、にっこりと
それを受け取った。
「ん、サファイアのピアス・・・カットが違うやつだね」
「ええ、貴方のコレクションが被らないように」
「ありがとうセバスチャン。すぐ付けてみる」
去年の誕生日にあげたサファイアのピアスを外して、今年は
カットシェイプの違うピアスをヴィンセントは付けた。
「どう?」
「ええ、この形のもよく似合っています」
彼にピアスを選ぶ喜びも、付ける喜びも与える事ができるのなら、
それはもう、毎年必ず増やしていきたい。

結婚指輪をはめた指でフォークを持ち、食事を進めていって、
デザートを食べ終わる頃、私の気持ちも身体もようやく
落ち着いたように感じた。
ロンドンアイでの求婚から指輪交換と続いて、どうにも
心があちこちとふわふわに飛んでいきそうになってしまう。
指輪をはめた薬指を見ては、結婚したのだという実感が
少しずつわいてきた。

レストランを出て、エンバンクメント駅まで行くのは、
テムズ河沿いの歩道を選んだ。私達はしっかりと
手を繋いで、もう一度、綺麗にライトアップされている
対岸のロンドンアイを眺めた。
「結婚した場所になりました・・・」
「毎年この日に乗りに行こうか?」
「いいですね。そうしましょう」
暗闇に紛れて、ぞんぶんに唇を重ねた。
「さぁ、家に戻って新婚初夜を迎えよう。それとも、
この後なにか予定がある?」
「ふふ、いいえ、家に帰りましょう?夜はたくさん
貴方に抱かれたい」


帰宅してすぐ、私達は裸になってベッドになだれこんだ。
ぎゅっと彼の胸に顔を押しつけるように抱きついた。
ヴィンセントのあたたかい体温と、彼の匂いをかいで
深く呼吸をつけば、あっという間に心が落ち着く。
「・・・貴方はいつでも私達の先の事を考えて、
実行するんですね」
「驚いたよね?急にプロポーズして」
ヴィンセントが私の髪を撫でながら、照れたように笑う。
「いつかは・・・って思ってましたから。急でしたけど
すごく嬉しかったですよ、本当に」
「・・・怖かったんだと思う」
「怖い?・・・なにが?」
彼から怖いなんて言葉をきくのは意外だった。

「どんどん新しい環境に取り囲まれる俺達が・・・」
ああ、いつも周りを俯瞰して悠然と微笑んでいるように
みえる彼だって、不安なのだ・・・私だけじゃなくて。
彼の背中にまわした腕に力をこめて、思わず強く抱き寄せた。
「ここに一緒に住む事にしたのも、君の職場に毎日寄るのも・・・
君を手放したくない気持ちでいっぱいで。
来年は、大学に進んでさらに新しい環境になってしまう。
だから、俺は・・・どうしても確かな絆が欲しいと・・・」
「それは、私も同じですよヴィンセント。貴方と一緒だから、
今もこうして私は安心していられる」
ヴィンセントが、たまらなく愛しくて愛しくて、そんな気持ちが
決壊しそうになる。私達は、改めて互いの想いを確認するように、
互いを決して手放さない意思をぶつけあうように激しく
唇を押し付け、舌を絡めあう。

「大学に進んでも・・・、就職しても・・・
私達が帰る場所はここしかないから・・・」
「ああ・・・ここしかない、互いの、中に・・・」
「それに、もう私達は結婚したのだから・・・ンンッ・・・」
「俺は・・・いい旦那様になるよ、セバスチャン・・・」
「!なんで貴方だけ・・・ずるい・・・」
「ああ、今日、中出ししたら子供できちゃいそうじゃない・・・?」
「や・・・っ何を馬鹿なこと言って・・・そんな」
出来るわけないのに、ヴィンセントのものに突かれる度に
おかしな妄想に囚われそうになってしまった。

結局、中出しされて、それはいつものことだけど
私は、その妄想のせいでへんな顔になっていたんだろう。
ヴィンセントがくすくす笑いながら指でかき出している。
そんなにされたら、私は余計に恥ずかしくて顔をそむけた。
「セバスチャン、愛してる。一生俺がこうするから」
「・・・もう。貴方しかいないでしょう?」
「・・・機嫌なおしてよセバスチャン」
そむけた頬をぐいとヴィンセントの方へ向かされた。
いつもの、かすかに笑みをたたえた彼の顔があった。

私はそっとキスをした。
「愛してる、ヴィンセント」
「愛してるよ、セバスチャン。・・・不安だから結婚する訳じゃないよ?」
「ええ、もちろん。これからもずっと、貴方には私がいます」
「うん、セバスチャンには俺がいるから」
それから横に並んで仰向けになって、私達は左腕を上げて
手をかざした。

銀色に光る指輪は、いつまでもここにある。
16で出会ったヴィンセント。
そして今日、彼は私の生涯のパートナーになった。
大学生になって、また勉強して、卒業して。
どんな未来になるのかは分からない。
けれど、互いの想いだけは絶対に変わらない。
それしかないけど、それだけできっと
私達はやっていけると信じている。

「私はしあわせです、ヴィンセント」
「うん、俺もだよセバスチャン」
もう一度キスしてから寝ましょう、愛しい貴方。


ヴィンセバ高校生物語 END


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From him to Eternity 270(番外編その1END)

Chapter 5.5-11(END)

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お読みいただきありがとうございます!
という訳で短いですが番外編その1でした~。
彼女と過ごすセバスチャンやら、ひたすら
ヴィンセントを想い待ち続ける姿を描いてみたくて♪
こんな感じのほのぼのエロ漫画に仕上がりましたw

あさってには、高校生物語の最終話を更新したいと
思います。あと3月の壁紙カレンダーも。
その後、連載漫画の最終章をスタート予定です、
引き続きよろしくお願いします~!

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From him to Eternity 269

Chapter 5.5-10

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他のページのバランスを考えて今回ぬるい濡れ場ですが・・・
次Pで最終回になります。

| ヴィンセバ漫画 | 21:37 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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From him to Eternity 268

Chapter 5.5-9

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From him to Eternity 267

Chapter 5.5-8

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