倫敦橋からの風景

英国在住の黒執事ファンによるサイト。 英国ならではのコンテンツあります。

2011年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年12月

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My sweet years 4

ヴィンセバ読切り連載小説(R-18) 

*今回はセバヴィンです。




My sweet years 4




ヴィンセントは、初秋に行く予定でいた次の旅行先を5月にまで延ばした。
理由を問うと、ただ違う季節に行きたいのだと言う。
その代わり、秋も冬も春も私を連れて、タウンハウスから一番近い
バタシーパークへ散策するのを彼は好んだ。
テムズ河に架かるアルバート橋を渡り、すぐの公園の遊歩道に入る。
それから1時間ほどかけてのんびりと並んで歩いていく。
バタシーパーク湖をまわり、誰も周りにいない時、
必ず彼は私に口づけするのだった。
紅葉を、霜を踏み歩き、また植物が芽吹く。
彼と同じ場所から移りゆく景色を眺めて歩く。

Battersea Park Lake


いつもの口づけをした後、彼がじっと私を見つめる。
「どうかされましたか?」
ヴィンセントは短く笑って尋ねてきた。
「悪魔でも、季節の景観を楽しむんだってね、思って」
「ああ、美しいものは、美しい。それは貴方と共に」
「いい趣味だね?もうすぐ君と旅するのが楽しみだよ。ねぇ?
今度は遠いところだ。また君のための服をあつらえよう」


早朝発の列車のコンパートメントで、ヴィンセントは座席に
横になり寝そべっている。目をうっすらと開けては瞑り、半分は
夢でも見ているかのように時折私に話しかけてくる。
「到着までまだ3時間ありますし、もう少し寝ていたらどうです?」
「だが眠れない。眠らせて、セバスチャン」
向かいに座っていた私は手招かれ、横たわっている彼の元に跪いた。
「どうやって?」
「出して?」
「このようなところで?」
「ここだからさ、そうだろう?」
私は彼のものを取り出して、ゆっくりと口に含んだ。
まだ柔らかいそれを舌で転がす。すぐ血がめぐらないよう、わざと
舌の動きを鈍らせて、惰性的に舐めまわす。
硬くなってからも、焦らすように弄る。ヴィンセントの手を握り、
掌に指を絡めて解すように圧し撫でた。彼は目を瞑ったまま
浅く吐息をもらす。ゆっくりと、それでも深くしごき続けてやると
彼もまた囁くように私の名を呼び、喉の最奥に精液を放した。
「眠れそうですか?」
「寝れそう」
ヴィンセントはそのまま吐息を寝息にかえていった。
私は彼の頬にキスを落とす。

ようやく昼過ぎにグラスゴーへ向かう列車はオクスンホルム駅に着き、
私達は乗り換えた。ここからさらに数十分ほどローカル線に乗れば
今回の目的地のウィンダミアに到着する。
「セバスチャン、今日泊まる所は初めてなんだよ。
ここへは何度も来ているけれど、いつも同じ場所には泊まらない」
ウインダミアからの馬車の中で、ヴィンセントは窓から景色を
懐かしそうに眺めながら話しかけてきた。
「なぜですか?」
「ここはこんなにも美しい自然があふれているのに、
同じ景色の部屋ばかりに泊まるのはおもしろくないだろう?」
「そうですね。この地方は広いですから毎回違う場所に泊まるのが
よろしいでしょうね」
「嬉しいかい、セバスチャン?」
「何が?」
「初めて同じ場所の記憶を共有する。それに」
彼の言葉を待つと、満面の笑みをたたえて彼は続けた。
「ここに妻を連れてきた事はない。いつも独りだった」
「ああ」
そうですね、と、彼の唇に伝えた。

馬車がグラスミアに到着し、ホテルにチェックインをする。
まだオープンして数年という新しいホテルだった。
案内された部屋は、グラスミア湖が一望できる素晴らしい
ロケーションだった。
新装のホテルらしく、ロンドンのタウンハウスの内装にも似た
インテリアは湖水地方の自然にもなじむ色調でまとめられ、
ヴィンセントは満足しているようだった。すでに時刻は15時に
なろうとしており、今日はもう出かけないと私に伝えた。

ヴィンセントはラウンジでアフタヌーンティーを取り、
レストランで食事の後は、まだ明るく日が差す部屋に戻った。
「お疲れでしょう、もうお休みになられては?」
ソファに横になり寛ぐヴィンセントの肩に後ろから触れた。
彼は私のその手を握り返した。
「疲れてはいないよ。でも、俺の服を脱がして」
私は彼のジャケットのボタンを外し、ヴィンセントを抱きかかえ
袖を脱がす。スカーフを解いたところで彼にくちづけた。
そのままシャツのボタンをひとつひとつ、外していき、
彼の胸の突起をそっと指でつまむ。ヴィンセントの舌が
扇情的に絡んできて、私もさらにきつく摘んで引っぱった。
ベルトを外し、すでにいきり勃っているそれを擦りながら握る。
「貴方を抱かせて」
ヴィンセントは私の背中に腕を回し、抱き寄せてきた。
「困った悪魔だね。それは明日の晩」
「よろしいのですか?」
「君、激しそうだもの、明日トラッキングが出来なくなっては困るからね」
「そうですね。加減できないかもしれませんから」
「たまにはご褒美をあげる。いつも、俺に抱かれる君に」
「・・・そうしたら、君は」
ヴィンセントはそう言うと、黙ってしまった。
その蒼い瞳に、私が映っている。そして、私の髪の毛を優しくなでる。
ああ、私が離れるとでも思ったのですか?ヴィンセント。
「抱いて?ヴィンセント」
明日壊れるほど抱いてしまっても貴方は私をゆるすのだろうか。


私達は揃いのツイードのハンティングウェアとブーツ、烏帽子帽を
着こむ。彼はベージュに深緑の織りが入ったツイード地、私には
ベージュに焦げ茶の織りが入った生地でつくられている。
「ああ、よく似合うよセバスチャン」
ヴィンセントは朝から上機嫌に微笑んで私を連れ出した。
ホテルからほど近い、ワーズワースがかつて住んでいたダヴ・コテージまで
行くと、そこからライダル湖をぐるりと一周するフットパス(散策路)が
始まる。

コテージ奥の雑木林を抜けると右手にライダル湖が視界に広がる。
左手には荒く岩肌と土がむき出しになった、ごつごつとした丘を臨む。
ヴィンセントは、地図など見ず慣れた足取りで進んでいく。
黙々と、私に話しかけることなく。横に並んで、わずかに触れ合う袖に
彼を感じとる。木陰がなくなり、湖を一望できる場所に来ると、
ヴィンセントは立ち止まり、しばらくそれを眺めていた。
それから、私に微笑みかけてきて、黙っていた私の唇をさらに塞いだ。
「君も、よく見ておくといいよ。ここは、俺が一番好きな眺めなのだから」
「ええ、見ておりますよ。貴方のお顔を見ていれば分かります」


200008g4.jpg

もうひとつのワーズワースの住処のライダルマウントを抜け、
丘の傾斜を下り、ライダル湖から流れる小川を渡った。
ここで約半分フットパスを歩いたことになる。
対岸には平地の雑木林が広がり、またゆるい丘がそびえ立つ。
5月の晴れた日でも、歩行者はほとんど見当たらなかった。
私達は、コースの道を外れて林の奥まで進んだ。
木陰でヴィンセントの腰を抱き寄せ、今度は私からくちづける。
彼は私の背中に手を回し、体重を預けてその身を委ねてくる。
「お疲れですか?」
「2人で歩くのも、いいものだね」
「いつも、ロンドンでも歩いているじゃありませんか」
「いや、ここでさ。もう少し行けばまた君に見せたいポイントが
あるからそこまで行こうか。そこでランチをしよう」

林を抜け、丘の傾斜の中ほどにあるフットパスに戻ると、
反対側から見えるライダル湖はまた別の景観をしていた。
フットパスには休む場所はないが、ごくゆるい傾斜のこの丘を
もう少し登れば芝が生えたおあつらえ向きのエリアがあった。
「ここにしよう、用意してセバスチャン」
丸めて持ってきた厚手のウールブランケットを広げて敷くと、
ヴィンセントは早々に腰を落として足を伸ばす。
バスケットからローストビーフのサンドウィッチを手渡し、
サーモンのパテとチーズのスライスを並べる。
シャンパンのハーフボトルを開けて、グラスに注ぐ。
わずかな傾斜で置くことは出来ず。それも彼に手渡した。
「うん、君が作った方がうまいが、ここのも悪くない。
なにせ、景色がよい。ほら、見てごらん?」
ヴィンセントは穏やかな顔で、ライダル湖を眺めている。
しばらく黙ったまま、彼は食べ続ける。
シャンパンを飲み干し、バスケットに片付けると、それを
待っていたかのようにヴィンセントは私の太腿に頭を乗せてきた。
湖を眺められる角度に体を向けて、私の膝をさすっている。
「ずっとこの景色を眺めていると、自分が無くなるのがいい」
「貴方の瞳と同じ色の湖ですね」
「ここでは独りで居るのが心地よかったんだが、君がいると変わる」
「どう変わりましたか?」
「欲情だけ無くならない」
それでは数え切れないほどの口づけを交わしましょう。

「さて行こうか」
これから続くフットパスは、でこぼこの岩肌と踏み固められた土で
出来ていた。ブランケットとバスケットを片付けて、私は彼の
後ろを追う。
「おっと」
ヴィンセントが岩肌に足を滑らしてバランスを失い、数歩よろめいた。
「ヴィンセント!大丈夫ですか?」
彼の腰を支えて体勢を整えた。
「ああ、大丈夫と思うが・・・」
そのまま歩き出すと、彼は眉を歪ませ、頬をぴくりと引き攣らせた。
「挫いてしまったかな」
「歩けますか?まだ1/3ほどコースは残っているようですが」
「どうだろう。まぁ、仕方ない、ゆっくり行くさ」
挫いた足首を動かさないように歩く姿を追うのもよいのですが、
「ヴィンセント、私につかまって」
彼を持ち上げて抱きかかえて行きましょう。
「ははは!これは随分、楽できるものだね、セバスチャン」
「誰もいないようですし、これ位して差し上げますよ」
「まさか自分がされる日が来るとは思わなかったよ」
「気分はよろしいですか?」
・・・キスされると、前が見えませんが。
お気に召したようだ。

岩肌のフットパスを下っていき、また湖の端まで来れば
小川が流れている。雑木林を通り抜け、最初の出発点である
ダヴ・コテージに向かう。ヴィンセントはしっかりと
私の首に腕を巻きつけて体重を預ける。
終始、機嫌よく鼻歌まじりで、私の耳たぶを甘噛みしては、
前髪を指で弄くっていた。
コテージ沿いの公道に出る前に彼を降ろし、腰を支えて
並んで歩いた。足を引き摺って歩く姿に目を留めても、
私達の関係までを邪推する者はいない。

夕食は部屋で取り、夜着のシャツをヴィンセントに着せる。
「痛みはどうですか?」
ベッドに座り、枕の上に置いた彼の右足首に湿ったタオルを
かけなおす。
「明日の予定を変えないといけないだろうね」
「その必要はないですよ」
「なぜ?もう抱っこして移動は勘弁だよ?」
「私に任せて、ヴィンセント」
「ん・・・っ」
唇を重ねて彼をベッドに沈める。私はベルトを緩めて
スラックスを投げ捨てた。
彼にまたがり、シャツのボタンを上から外していく。
「さっき君がボタンをはめたばかりだというのに」
クスッと彼は笑い、私のスカーフに手をかけた。
「何度でも着替えさせてあげますよ」
ヴィンセントの鎖骨の薔薇色のしるしは変わらず消えない。
私の執着があるうちは。

彼の白く細いうなじに噛みついて、舌を這わす。
ゆっくりと胸の突起まで舌を辿らせ、転がし、吸い上げる。
彼は短く嬌声をもらすと私の髪をぐしゃぐしゃと掻き乱す。
白くなめらかな肌は舌触りもいい。胸から腹へ唇を動かし、
ヴィンセントの細い腰を抱きしめた。
ざらりと、グレーの茂みをひと舐めし、硬く反り勃った根元から
小刻みに舌を動かして先端を絞るように咥える。
唇と舌でしごけば、彼は腰を突き上げさらに咥えこませてくる。
「ンァ・・・、あ・・・セバスチャン・・・」
彼の左太腿だけ上に持ち上げ、舌をさらに中に忍び込ませれば、
ヴィンセントの掠れた甘い声が響く。
ぐちゃぐちゃと中を舐めて指を入れ、ぐいと刺激を与えると、
艶のある吐息が私の聴覚をくすぐる。
「気持ちいい?ヴィンセント」
「ああ、いいよ、セバスチャン・・・もっと、触ってそこ」
指を増やして、さらにそこを突けばヴィンセントは陰茎を揺らし
先端からは汁が零れだし、私は優しくそれを含みとる。

「ああ・・・、早く挿れてくれ、セバスチャン」
「私が、欲しい?ヴィンセント」
彼の穴に私の先端を押し付けて、私はヴィンセントの顔を見下ろす。
紅潮した頬に潤んだ蒼い瞳が美しくて、目が離せなかった。
「欲しい」
「もっと言って。もっと私の名を呼んで求めて?」
「セバスチャン、挿れて・・・」
枕の上に置いて動かさないでいた彼の右足も掴み、大きく広げた。
「つっ・・・動かさないでよそこは」
痛みで眉を歪める貴方の顔が見たいから、やめない。
「こうした方が深く入るでしょう?」
「ふん・・・早く来てよセバスチャン・・・あ、」
私も堪らなく入りたがっているそれを、ぐっと中に押し入れた。
ああ、ヴィンセントの蠢くその中はこの上なく私を昂らせる。
「・・・セバスチャン、ほら、もっとおいで・・・」
「ヴィンセント、っふ・・。貴方のここ、とてもいいですね」
奥に突く度に、振動で痛む足を引き攣らせ、目を細く頬を歪ませる。
「すごく、締まっていい、ヴィンセント・・・」
「お前、いい趣味だな・・・、ん・・・ア・・・ッ」
「貴方が、仰っているとおりですよ、私は・・・」
腰の動きは最早とめられず、辛うじて残っている理性で、
彼を動かして他の体勢を取らすことは、留められた。
ヴィンセントに強く唇を重ねて深く舌を絡ませて、
私は何度も奥に突く。唾液が浅く乱れた吐息と共に
流れ出し、ヴィンセントは私の背中に爪を立てた。
「ああ、イク・・・、セバス・・・チャン」
「私も」
彼の中に放ち、彼は己の腹の上に精液を振り撒いた。
まだ痙攣がとまらないうちに、私はまたゆるく中をしごき出す。
「なに・・・、またするの?」
「ほら、ヴィンセント、気がつきませんか?」
「何を」
「足の痛み」
「うん?・・・そう言われれば、さっきよりは痛まない」
「痛くなくなるまで、貴方の中に挿れて差し上げます」
「は!君の精力で痛みがなくなるのか?」
「貴方には特別に」
「おかしい悪魔だ」
「おかしいでしょうか?」
ヴィンセントは、私の両頬をそっと手のひらで包み込んだ。
「こんな悪魔は初めてだ。もっとも、君しか知りようもないのだろうが」
「知らなくて結構ですよ、ヴィンセント」
「ならば、もっと突いてくれセバスチャン」
また私を締めつけて。

翌朝、裸のヴィンセントがゆっくりと上体を起こした。
隣で横になっている私を揺さぶって、睨んできた。
「・・・まだ痛みますか?」
「足首は痛くない」
「それはようございました」
「だが、腰が立たない。どうしてくれる?」
・・・やはり赦さないでしょうか?

「延泊だ。手続きしたら、食事から着替えも手当ても全て
治るまで君がするしかないよ、セバスチャン」
「お任せください、ヴィンセント」
「昨晩も、同じ台詞をきいたんじゃないかな?」
「ああ、こういう旅もよいものですよ、ヴィンセント」
「グラスミア湖はいちにち眺めても飽きないだろうが・・・」
私はゆっくりと彼の腰をさすって、股間に顔をうずめた。
ヴィンセントは、軽く私の頭をはたいた。
「そこじゃなくて、湖を見てごらんよ」
「いいのですよ、私が興味があるのは貴方の方だから」
「もうご褒美はしばらくおあずけだな」
「それは、残念ですね」
「顔が笑っている」

「明日のウィンダミアのトラッキングも楽しみですね」
「それは今日の君のご奉仕次第だろうね」
「楽しみですか?」
「ああ、楽しみだね、セバスチャン」


(続く)

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解説は追記にて

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ヴィンセバ高校生物語8

*現代パラレル設定ヴィンセバ連載小説(R-18)




ヴィンセバ高校生物語 8 (今回は話長めです)




学校が冬休みに入り、私達は3日と空けずに外で会っていた。
といっても、2回目に会う今日はもうクリスマスイヴだった。
私達はいつものスタバで落ちあった。

クリスマスイヴのセンターは人通りがめっきり少なく、静かだ。
通りの街灯に飾られているクリスマスモチーフと電飾も
控えめに灯っていて、なぜかもの寂しい。
スタバの店内ですら、客はまばらで店も今日は早めに閉まってしまう。
私達はもう午後3時には飲み終えて、外が暗くなる前に出歩くことにした。
ここから数分ほど歩いてカレッジの建物を通り過ぎれば、
クライスト・チャーチの草原が一面に広がる。

空はだんだんと薄紫色になってきて、辺りの草原はグレイの靄が
かかっているように見える。

私達はしっかり手を繋いで、草原の遊歩道をゆっくり歩いて行った。
顔にあたる空気は冷たいけれど、繋いだ手は暖かかった。
私達の他に誰も歩いていなくて、堂々と手を繋いで歩けるのが
開放的で嬉しくなった。ヴィンセントも笑っていた。
私はヴィンセントの頬に自分の頬を寄せてくっつけてみた。
「このまま歩いてみようか」
「がんばってみますよ」
ヴィンセントの腕がまきついてきて、私は身体を斜めに傾けたまま
歩いてみたけれど、数歩でバランスが崩れてしまった。
ヴィンセントが吹きだすので、私もつられて笑ってしまった。
もう一度、手を繋ぎなおして、前後に振りながら歩き出した。

まっすぐの遊歩道を、そのまま突き当たりのテムズ河まで歩いてみた。
ここのテムズはロンドンと違って、小川みたいだった。
川べりの草むらに佇んで、しばらくの間ゆっくり川の流れを眺めて、
ぼんやりしていた。それから、どちらからともなくしっかりと
抱きしめあってキスした。

寒くて乾いていた唇を唾液と吐息でしっとりするまで軽く何度も
重ねあって、深く舌を絡めた。
外で激しいキスするのは、すごくドキドキして気分が高まった。
下半身を押し付けあって、出したくなってきたけど、さすがに
こんなところで出す訳にはいかない。
「もう行こうか?」
「ヴィンセント・・・手・・・」
彼の手が、しっかり私のものを握り締めるように押し当ててた。

「早く帰って、続きしたい」
「もう貴方って・・・」
ヴィンセントが私のうなじを引き寄せて、耳元に唇をそっとつけた。
「耳、冷たくなっちゃったね。早く帰ろう?好きだよ、セバスチャン」
耳元をチロリと舐められて、そのまま唇がまた重なってきた。
もう一度、外でのキスを味わってから、私達はバス停に向かって歩き出した。

今晩は、ヴィンセントの家に泊まる事になっていた。
彼の誕生日以来だ。
クリスマス当日は、それぞれの家族と過ごさなければいけないので、
私達は今日一緒に過ごす事にしたのだ。

彼の家に到着する頃はすっかり外は暗くなっていて、玄関を開けると
温かくていい匂いがした。彼の母が忙しく晩ご飯を作ってくれていた。
私達はそのまま彼の部屋へ直行して、ヴィンセントがバスタブに
湯を溜めだした。

「寒かったねー」
私は後ろから彼を抱きしめるような体勢で一緒にバスタブに浸かった。
ヴィンセントが私の肩に頭を乗せて、私は彼の脇から胸の辺りに
腕をまわした。ヴィンセントが私の手を掴んで、彼の胸の突起に
指を触れさせた。
「触って?」
ヴィンセントが私にした通りに、つまんでみたら、背中がピクンと反れて
んっと吐息がもれてきた。気持ちよさそうなので、もう少しつまんだり
ひっぱってみたら、下の方もすぐ反応してきた。
「ん・・・セバスチャン」
ヴィンセントがくるっと私の方に顔を向けて、キスしてきた。
舌を絡めだしたら、あっという間にのぼせてしまいそう。
たちまち勃ちあがったもの同士もくっつきあって、ヴィンセントは
腰を動かして擦り付けあう。

「セバスチャン、したい」
「でもまだ・・・時間が・・・」
もうすぐ夕食の時間になってしまう。
気になって集中して出来ないだろう。
「ご飯食べたらすぐ戻ろう?」
「ふふ、もうそればっかりですね、貴方」
「ずっとセバスチャンとこうしていたかったから、しょうがないよ」
「ヴィンセント・・・」
お湯がぬるくなるまで私達は抱き合ったまま浸かった。

もう一度、脱いだ服をそのまま着用して私達はダイニングへ向かった。
自分と同じ背の高さ位の大きなツリーには、アンティークの
クリスマスオーナメントがいくつも飾られていた。
鈍く光った淡い色合いでまとめられていて、シックなインテリアの
この家のリビングに存在を誇示することなく溶け込んでいた。
「このツリーも、俺が生まれる前からあるものだよ」
ヴィンセントがツリーを眺めていた私に話しかけた。
「きれいですね。家のは、もっと赤や金色の飾りが多いですからね」
「そっちの方が、クリスマスぽいって思っていたよ。俺は」

ダイニングテーブルには、深紅のテーブルクロスに、
カトラリーや、粉雪が降りかかっているような花が美しく飾られていた。
ビーフがとろとろに煮込まれているものに、ヨークシャープディング、
温野菜が色鮮やかに添えられている。

「あれ、今日は俺達も飲んでもいいの?」
私達のところにもワイングラスが置かれていた。
「いいよ、クリスマスだし、ワインが合うメニューだからね」
ヴィンセントの父親が、にこやかに答えた。
「セバスチャンは飲めるかな?」
ボトルを持って私に勧めてきた。
「はい、大丈夫です、ありがとうございます」
シャトー・モンローズだ。15年前のものか。
確か、家のセラーにも父が所有していた気がする。
飲んだことはないけど。

そろって乾杯し、初めて飲むワインをよく味わって、
彼の両親の話に相槌打ちながら、するするとご飯も平らげてしまった。
デザートにはトライフルが出てきた。きっとヴィンセントは
子供の頃からこれが好物なんだろうな。
食べ終わったヴィンセントが、キッチンにいる母親の
ところへ向かって、何か頼んでいるようだ。

戻ってきた彼は白ワインのハーフボトルと、また食べ物が盛った
皿とグラスなどが載ったトレイを持っていて、父親に断っていた。
「じゃあ俺たち部屋に戻るね。おやすみ!」
私も両親に挨拶して、ヴィンセントの部屋に戻って行った。

「まだ食べるんですか?」
「つまみとかいるじゃない、まだこれからさ。父さんもいいって言ったし」
ヴィンセントは部屋に入って、さっそくテーブルに盛りつけ始めた。
「まっ、食後にオードブルってのもなんだけど、いいよね」
「ソーテルヌですね、これ」
甘いよい香りが気持ちいい。お皿のカリッとしたトーストのスライスには、
フォアグラがたっぷり塗られている。

ソファに座って乾杯して、ひと口飲んでから、キスをした。
フルーツの甘い香りとヴィンセントの舌が口いっぱいに届いて、
またバスルームのキスみたいにのぼせそう。

ヴィンセントが唇を重ねたまま、私のシャツのボタンを外してきた。
3つ外したところで彼の手が私の胸に触れて、突起をきゅっと
摘まれた。すぐ反応して硬くなったそれを優しく摘んだり、
引っぱられて、その度に声が重ねた唇から漏れてしまう。
「んん・・・っ」
だめだ、そこはとても感じてしまう場所みたいだ。
ヴィンセントに触れられてると、もう下もすぐ反応してしまう。

それから彼の唇が離れて、指の替わりに舌が突起を転がして、
唇で何度も吸われた。私は背中が震えるような気持ちよさで、
ヴィンセントの背中に腕をぐっとまわしてた。
私のシャツのボタンは全部外され、裾を引っぱり出されて、
彼の手がすっかり勃ち上がり大きくなったものを包み込んだ。
下着の上から擦られて、私のものはすぐにも外に出たがっている。
まわしていた片手を離して、私は腰を上げてチノパンをおろした。
ヴィンセントは、唇は私の突起に吸いついたまま、自分のチノパンを
おろし始めた。脱ぐ時くらい、唇を離してもいいのに器用だ。
「ン・・・ッ!あ・・・」
互いにシャツ1枚の格好になって、ヴィンセントが両方の突起を
舌と指でそれぞれ弄くるので、いやでも声が出てしまう。
もう片方の手は、また私のものをしごき出して、私も彼の
硬く勃ちあがったものを握ってしごきあった。

ヴィンセントの唇が突起から腹にと這って下りてきて、
私は上体をよじらせてしまった。彼の舌が根元から先端かけて
ゆっくりと舐めあげて、唇ですっぽりと咥えられた。
「あぁ・・・!」
ヴィンセントが上目遣いに私を見つめるので目が合った。
見られながら舐められて恥ずかしく、顔が急にほてってしまう。

でも、彼の瞳も唇の動きは、とても大事なものを扱うような優しさで。
彼の後頭部の髪を指ですくって、その柔らかな髪の束を撫でた。
私の気持ちも同じだって伝えたい。

彼はそのまましばらく私のものの愛撫を続けて、私はイかないように
懸命に堪えていた。ヴィンセントがようやく唇を離して私に言った。
「セバスチャン、ベッドに行こう?」
腰に手をまわして私を優しく促して、ベッドに仰向けに横たわった。
ヴィンセントはベッドサイドの引き出しから何かボトルを取り出した。
今度はオリーブオイルには見えなかった。
「ヴィンセント、それは・・・」
彼はボトルから液体をばしゃばしゃと手のひらにふりかけて、
また私のものを握ってしごきだした。
「ンぁ・・・っ!」
すごくヌルヌルとして、さっきよりもっと早い動きになって、
すぐイってしまいそうになった。
「この前、通販で買ったの」
「通販で・・・?」
「これから必要かなと思って。気持ちいい?セバスチャン」
確かに素手でやられるより格段に気持ちよさが違う。
でも素直に感想を言うのは恥ずかしくて、ただ頷いた。
「そうだよね。よかった」
ヴィンセントがしごいたままキスしてきて、私の太腿をぐっと広げた。
私に覆い被さるように跨って、しごいていた手が離れた。
それからまた手にローションをふりかけて、私の中にゆっくりと
その濡れた指が侵入してきた。
「ん・・・っ」
やはり眉をしかめて、力が入ってしまう。
まだ、この最初の違和感には慣れない。
「痛い?」
ヴィンセントが心配そうに私の顔をのぞいた。
「大丈夫・・・。続けて、ヴィンセント」
「セバスチャン、俺の握って・・・?」
互いの下腹に挟まれた彼のものをそっと握るように上下に
撫でてみた。ヴィンセントの指が、ぐいっと突き上げて、
たまらない気持ちよさが一気にこみ上げてきた。
「あ、ああ・・・そこ・・・」
「ここ、感じる?ここなんだね、セバスチャンの感じるところ」
「恥ずかしい・・・」
私が顔を背けて俯いていると、ヴィンセントの手が私の頬に触れ、
優しく彼の方へ顔を動かした。彼の瞳が潤んで、ぼうっと見えた。
「恥ずかしくないよ、セバスチャン、もっと君を感じさせたい」
ヴィンセントの指が増えて、また奥の方まで探られて、
広げられていってる。2回目でも、まだ怖い、痛い。
「あ・・・っン」
ぎゅっと目をつぶってしまったら、ヴィンセントがまた頬をなでて
キスしてきた。
「セバスチャン、もっと顔見せて・・・?すごく可愛い、セバスチャン」
「・・・言わないで」
指がそんなところに入ってる時に言われて、余計に体温が
上がってしまうだけだ。
「セバスチャン、可愛い、大好き。俺のセバスチャン」
もう、ヴィンセントはわざと言っている。おかげで、私の頬は
自分でも紅く熱くなっているのが分かる。
ヴィンセントの指がまた私の感じるポイントをぐいっと突き上げてきた。
「んん・・・っ」
反射的に腰を上げてよじらせると、ヴィンセントの舌が唇に侵入して
貪るように私の舌に絡みついた。
早くヴィンセントとひとつになりたい衝動が湧き起こって、
私は彼の背中と腰に手をまわして抱きしめた。

ヴィンセントの指がずるりと抜けると、すぐ彼のものが入ってきた。
「ンっ・・・ヴィンセント・・・!」
「セバスチャン、平気?動かしていい・・・?」
「ん・・・、来て、ヴィンセント」
彼のものが、ゆっくりと前後に擦りながらどんどん奥まで来る。
身体を貫かれる痛みが襲ってくるけど、ヴィンセントが
入っているんだと思えば、もっと受け入れたい。
「あ・・・、あ・・・ん・・・ッ」
ヴィンセントが腰を突いてくる度に声がどうしても出てしまう。
「ああ、セバスチャンの中、気持ちいい・・・」
ヴィンセントも気持ちいいなら痛くても嬉しい。
彼の頭をひきよせて唇を重ねると、ヴィンセントが全身で私を
求めてくるのが私にはとても嬉しくて、もっと彼を求めたくなる。

「ヴィンセント、好き。・・・ずっと、こうしてて・・・」
「セバスチャン、俺だってずっと離したくない」
お互いをじっと見つめ合って、何度も唇を重ねあう。
彼にずっと、触れていたいと思う。
「ヴィンセント、私の握って・・・」
ぐちゅぐちゅと濡れた手で擦られて、気持ちよくて下肢に力が
入ってしまう。
「ん・・・締め付けられる、セバスチャンすごく、いい・・・」
ヴィンセントの顔も惚けていて吐息が短く激しくなって、
顔を見ていたら、だめかもしれない、すぐイっちゃいそう。
また目を瞑ってヴィンセントの腰の動きに意識を飛ばして
身体を委ねた。
「ん・・・ヴィンセント、出ちゃう・・・!」
「イって、セバスチャン」
「あ・・・っ」
私は勢いよく自分のお腹の上に精液を撒き散らした。
ヴィンセントも、それから何度か激しく腰を突き上げて、
私の腹の上に射精した。

「またいっぱいこぼれちゃったね」
ヴィンセントがティッシュを取り出して、私は仰向けに
寝そべったまま、そうっと拭っていった。
「私の中で出していいのに」
それを見ながらつぶやくと、ヴィンセントが驚いたように
私を見つめてきた。
「え、だってセバスチャンが大変だよ?終わった後・・・
俺は、そうしたいけど、セバスチャンが大変だからいいんだ」
「大変って何がですか?」
ヴィンセントは、ちょっと口ごもって、答えた。
「ああ、その、中に溜まったものをかき出さないと、
お腹痛くなるから・・・」
・・・知らなかった。そうなのか。だからヴィンセントは
それを気遣って抜き出してから達していたのか。

私は言葉が出ず、かたまってしまった。
ヴィンセントが、かすかに微笑んで私の頬に手をあててきた。
「うん、かき出すの大変だし恥ずかしいでしょ、セバスチャンはまだ。
俺じゅうぶん、気持ちいいから、いいんだよ」
「ヴィンセント、あの、でもいつかそうしてもいいから・・・」
ヴィンセントが優しく笑ってキスした。
「俺、してる最中にセバスチャンが可愛くおねだりするの
きくだけでイきそうだから、まだ先のお楽しみでいいよ、それは」
「な・・・、おねだりって、そんな」
また恥ずかしい事を言われて、私は顔が熱くなってしまった。
ヴィンセントは、私に覆い被さるように私をぎゅっと抱きしめて、
そのままごろんとベッドの上を1回転してしまった。
「あー、もうすぐクリスマスだ、セバスチャン」
「今日も一緒に過ごせて嬉しい」
「俺も嬉しい、ずっと一緒にいようね」
私達はそのままバスルームに向かって、一緒に身体を洗った。

バスから出た後は、バスローブを羽織って、ソファに戻った。
「お腹すいちゃったね、これ食べちゃおう」
テーブルに残っているフォアグラのスライスをヴィンセントが1本
取って、それを口に咥えて私の口の前に差し出した。
私もそのスライスの先端を咥えて、2人でどんどん食べていって
そのまま唇を重ねたままフォアグラを飲み込んだ。

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「おいしいね」
「ソーテルヌで潤しましょう?」
私がソーテルヌを多めに口に含んで、ヴィンセントに口移しで
流し込んだ。
残ったフォアグラのスライスは全部そうして平らげて、
ソーテルヌも交互に口に流し込んで飲み干した。

それからまたベッドに戻って、私達は結局2回もやってしまった。
何度もシャワーを浴びてしまったら怪しまれてしまうので、
それは諦めてベッドの中にずっと留まっていた。
ティッシュでふき取った後は、ヴィンセントが私の身体を
くまなく舐めるので、下がいつまで経っても鎮まらなかった。
「ヴィンセント、もうだめだって・・・」
「セバスチャンとずっとこうしていたいんだもの」
「う・・・ン、でもだめです・・・」
ヴィンセントは私を後ろから抱きしめてきて、私のを
ゆるく握っている。指も少しだけ入ってきた。
「ん・・・、そんな事してたら、眠れないですよ・・・」
「気にしないで寝ていいよ、セバスチャン。
ただ、こうして触っていたいだけ」

ずっと眠れないだろうと思っていたのに、ヴィンセントの体温と、
首筋にかかる吐息を感じていたら、いつの間にか眠ってしまった。
指が入っているのに寝ちゃうなんて、どうかしている。
カーテンの隙間から差す朝日で、私は目が覚めた。
ヴィンセントは、相変わらず私の背中に寄り添って寝ていたが
もちろん私を弄くっていた手は離れていた。

yngvs11.jpg

まったく起きる気配のないヴィンセントなので、私は彼の手を
持って、自分のものを握らせてみた。
でも、やはり彼の指は無反応で、ただそこに置かれているだけだ。
おもしろくないので、今度は私がヴィンセントの方に向きなおした。
そして彼の勃っているものを握ってみた。
ヴィンセントは、う・・・ん、と覚醒しだして、でもまだ私に触られたまま。
少しずつこすりだしてみたら、すっかりそこは反応しだした。
「・・・セバスチャン・・・」
まだ目を開けないヴィンセントが唇を尖らせてつぶやくので、
私は唇をそっと重ねて上から抱きしめた。
「ん・・・もっと、触って・・・」
寝ぼけていても、しっかりおねだりされてしまって私は愛撫を続けた。
「う・・・ん、あ・・・ぁ」
私は、ローションの事を思い出して、ヴィンセントの側のチェストに
置いてあったものを腕を伸ばして取り、手のひらにふりかけた。
「ああ・・・、セバスチャン、いい・・・それ・・・気持ちい・・・」
ぐちゅぐちゅと弄くるとヴィンセントは、手をのばして私のものを
しごきだした。私は、側にあったローションを片手でどうにか開けて、
ヴィンセントの手に降り零した。
「ふふ、セバスチャンも気持ちよくなって」
「ん・・・、ヴィンセントも・・・」
私達は互いに向き合って寝そべったまま激しく擦りあって、
ほぼ同時に達した。
それからヴィンセントに抱きついて、唇を何度も重ねて舌でも
互いの存在を確かめ合うようになめ合った。

「これはまたシャワー浴びないとダメだね」
シーツも染みだらけでぐしゃぐしゃだ。
洗濯する時、ばれないだろうか?
時計をみたら、もう朝9時半だった。
バスローブを羽織ってベッドから起きて、私達はまたバスタブで
一緒にシャワーを浴びた。

リビングに降りると、彼の両親はすでにこれから始まる
クリスマスパーティーの準備で忙しくしていたが、すぐに朝食の
支度をしてくれた。

ヴィンセントの父が、私を自宅まで送ってくれるというので、
もう一度彼の部屋に戻って荷物を取りに行った。
コートを着ると、ヴィンセントが私の首に腕をまきつけて
抱き寄せてきた。
「またニューイヤーイヴに会おうね、セバスチャン」
「ええ、もちろん、夜ずっと一緒にいましょう?」
「キスしながら新年迎えよう、こうやって」
「ン・・・」

「でもその前に会おう、そんなに会えないのは嫌だよ」
唇を離したヴィンセントがさらにきつく抱きしめてきた。
「じゃあ3日後に家に来て?泊まりはできないけど、
デートしましょう?」
「うん、会おう、電話する」

私達は別れを惜しんで何度もキスを繰り返して、それから
ようやく庭で待つ彼の父の車に乗り込んだ。

クリスマスの朝に、車はほとんど通っていない。通行人すらいない。
おかげで、家まであっという間に到着してしまった。
ヴィンセント達が戻るのを見送って、私も家のパーティーの準備の
手伝いを始めた。


ヴィンセントの父が帰りの車中で息子に話しかける。
「お前が幼馴染以外の友達を連れてくるのは何年か振りだね?」 
「そうだね、この学年になって、やっと気の合う奴にめぐりあえた感じ」 
「よかったな」 
「父さん、俺はロンドン大学に進むよ、いいよね?」
「いいよ、お前がその気になればどこにでも行けるんだろうが、
好きに選べばいい」 
「父さんの仕事継ぐよ」 
「まだ決めなくてもいいよ」
「うん」
ヴィンセントは携帯でセバスチャン宛にメールを打ち出した。

Merry Christmas, Sebastian. I love you. Can't wait for 3 days.
I'm always thinking about you everyday. Vincent

3日も待てない。毎日君のこと想ってばかりいる。

I love you Vincent. so am I. Sebastian

ヴィンセント、愛してる。私も同じですよ。


そう私もすぐ返信した。



(続く)

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